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コロナで働き方、お給料はどう変わった?現役CA100人アンケートの結果発表

KONATSU

日系・外資系エアライン28社、100名の現役CAを対象に行なった新型コロナウィルスによるフライトやお給料への影響についての実態調査の集計結果を発表いたします。色々な方の色々な考え方に触れて自分の現在地を確認することで、CAやコロナの影響を受けて悩まれている方々のこれからを考える材料の一部になれたら幸いです。

コロナの影響でフライトやお給料はどうなった?現役CA100人アンケート

航空業界は現在とても苦しい状況にあります。


フライトが次々とキャンセルになり、ほぼ白紙のようなスケジュール。外資系エアラインの現役CAとして働く筆者自身も、しばらく休業せざるを得ない状況になりました。


次にフライトできるのがいつになるか分からない、いつまでこんな状況が続くのだろう、と不安な気持ちでいたのですが、ふと「こういう気持ちでいるCAは、私だけではないはずだ」と考えるようになりました。


今回の新型コロナウィルスに対する措置は各エアラインによって違うようで、「自分の会社の状況は分かるけれども、他社はどうなっているんだろう?」と気になっているCAは多いのではないかと思ったのです。


そこで、現役CA100人を対象にコロナ下におけるCAの実態調査のアンケートを行いました。


ここでは、その集計結果を発表させていただきます。

(アンケートを行なったのは2020年4月のため、その時点での情報です)



28の航空会社、100名の現役CAが回答 

今回ご協力いただいた皆様のエアラインは以下の通りです。

(航空会社名を記載いただけた方のみ)


日系

ANA

JAL

エアージャパン

ジェイエア

日本トランスオーシャン航空(JTA)

AIRDO

スカイマーク

スターフライヤー

ソラシドエア

エアアジア・ジャパン

春秋航空日本

ジェットスタージャパン

ピーチアビエーション


外資系

アメリカン航空

カタール航空

マレーシア航空

キャセイパシフィック航空

スイス航空

KLMオランダ航空

エバー航空

チャイナエアライン

大韓航空

アシアナ航空

ガルーダインドネシア航空

エアチャイナ

中国南方航空

エアアジア

ジェットスター・アジア

(※順不同)



フライトの状況・フライト時間は?

「最後にフライトしたのはいつ?」という質問に対して、1位は4月に入ってからと50%を超える方が4月もフライトしていたそそうで、思っていたよりも多いという印象を受けました。


また働き方に関しては


1位:全くフライトがない

2位:国内線・国際線ともにフライトしている

3位:国内線のみフライトしている


という結果になりました。


全くフライトがない方が大多数、日系大手のエアラインや国内線のみを飛んでいる日系エアラインはフライト自体あったようですが、外資系エアラインに関しては全くなくなってしまっていたようです。






ただ実際のフライトタイムを見てみると、


1位:30時間以下

2位:全くない

3位:50時間以下


とほとんど方が月に30時間以下、もしくはゼロという結果に。


通常時はどの会社も平均して70~80時間はフライトしている会社が多いので、実質半分以下という非常に厳しい結果になりました。



コロナによってCAのお給料はどう変わった?

CAという仕事は「基本給+フライト手当」という給与形態をとっている会社が多いため、実際にフライトした時間がダイレクトにお給料に関わります。





給与面での変化は、


1位:半分もしくは半分以下

2位:5.1~10万円下がった

3位:3.1~5万円下がった


と、4月はほとんどの方が大幅に下がり、中にはゼロという方も。これはかなり辛い状況です。


そして5月以降のお給料についても、


1位:半分もしくは半分以下になるだろう

2位:5.1~10万円下がるだろう

3位:3.1~5万円下がるだろう


とほぼ半数の方が半分以下になるという回答がありました。


予想はしていましたが、やはり現実は厳しいですね。



今後のスケジュールは?

今後のスケジュールはに関しては、


1位:減ってはいるがフライトがある

2位:既に5月または6月まで休業が決まっている

3位:全く分からない


という結果に。


「減ってはいるもののフライトがある」と答えた方が多い一方で、「既に5月または6月まで休業が決まっている」と答えた方がその次に。


「月に1本だけ」、「定期訓練やOJT」、「地上業務」という回答も見られました。


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