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CAの強い味方!魔法のクッション言葉でコミュニケーション上級者に (2/2ページ)

藤原 絵里

CAはお客さまにお願いしなければならない場面が多々あります。そんな時に必須の魔法の言葉、クッション言葉。色々なバリエーションがあると、その分お客様とのコミュニケーションもスムーズになりますので、ぜひご自分のものにしてくださいね。



やむを得ず強く反論する場合

乗務中、お客さまに対して使うことはありませんでしたが、実は、コックピット(機長や副機長)を担当している時にはしばしばあったのが強く反論すること。

私たちCAには、CAの守らなければならない乗務中のルールがあります。

機長は責任者なので少しくらいのワガママは容認しますが、出来ないことも。

会社であれば上司に言葉を返す場合でしょうか。

そんな時に使えるクッション言葉がこちらです。



・お言葉を返すようですが

・失礼とは存じますが



例えば、私が勤めていた会社では、飛行機が飛び立つまではオーブンの電源を入れてはいけないと言う決まりがありました。

それは機長も知っているはずなのに、早朝フライトで挨拶もそこそこに乗り込んで来た瞬間、

「今すぐ、温めたクロワッサンを2個とバターと熱いコーヒー、砂糖は2個とミルクでなく牛乳で、持って来て。」とのリクエストをおっしゃいました。


熱いコーヒーは持って行くことができますが、オーブンの電源を入れてクロワッサンを温めることはできません。

そもそも、本当はクロワッサンも、数に限りがあるものなので、お客さま優先。

機長には機長専用のお食事が用意されていますし、お客さまの為に準備されているクロワッサンを先に召し上がっていただくことも本当は許されていません。

機長に対しても、できないことはできないと伝えるのがCAにとっては大切。

そんな時にクッション言葉が便利ですね。



いかがでしょうか?

笑顔でサービスするだけではないのがCAの仕事の難しいところです。

常に優しく、時に厳しく、毅然と、失礼のないように伝えることがとても大切。

その為にも、クッション言葉のバリエーションをどれだけ持っていられるか、が鍵になります。

様々な場面を想定して、クッション言葉を使い分けできるようになるのが理想的ですね。




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