明治時代から愛され続ける飛騨伝統の「三嶋豆」
明治時代から愛されている飛騨高山の三嶋豆(みしままめ)。 その歴史と、代々親しまれる魅力に迫ります!
日本一古い伝統の豆菓子
今回ご紹介するのは、飛騨高山で知らない人はいないといわれるほど、地元の方々から愛され続けている「三嶋豆」です。
明治8年から137年も続く飛騨の伝統的なお菓子で、なんと日本で最も古い豆菓子だそうです。
そんな伝統の三嶋豆を引き継いで25年、「馬印 三嶋豆本舗」店主の長瀬公昭さんにお話を伺いました。
長瀬さんは地元のラジオ放送でご自身の番組を受け持っているとのことで、話題の引き出しがたくさん!
飛騨高山の歴史を含め、三嶋豆について丁寧に教えて頂きました。
代々伝わるこだわりの製法
まずは気になる三嶋豆の製法について。
その後、炭火で温め、一家秘伝の砂糖とでんぷんの溶液を絡めて乾燥させます。
この工程を何度か繰り返し、灰をかぶせて一昼夜「もんやりと」乾燥させます。
最後に口が開いてしまった豆をより出し、蜜をつけ溶液をかぶせ直したらできあがり!
ここまで丸5日かかるそうです。
そしてこの工程の中には、職人さんから職人さんへと受け継がれてきたノウハウがたくさん詰まっているとのこと。
また、炭が発するエネルギーによって豆が剥けてしまわないように、三嶋豆との相性が良い奈良の柔らかい炭を使用しているそうです。