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上の棚はお客様皆のもの!知っておきたい飛行機の手荷物収納マナー (2/2ページ)

kico

飛行機搭乗時、上の棚がいっぱいで荷物がしまえない!どこにしまえばいいか分からない!ということありますよね。上の棚はお客様皆様のもの。皆様が気持ちよく使えるために知っておいていただきたい手荷物収納マナーについてお話します。


膝の上にお手荷物はNG

膝の上のお手荷物の収納基準は、航空会社によって違うところもあります。

私が所属していた航空会社では、割と厳しくお客様に収納をお願いしていました。

特に、年配のお客様はウエストポーチやショルダーバッグをお持ちの方が多いのですが、膝に置いておくと何か衝撃があった場合、そのお手荷物は凶器になりかねません。

貴重品をお持ちなことが多いので、なるべくご自身の近くに保管されたいかと思います。

上の棚では不安と言う方は、前の座席の下、ご自身の目の届く範囲にしっかりとご収納いただくことが必要です。


また、非常口座席や、最前列のお座席の場合も、離着陸時はお手荷物はすべてしまっていただきます。

「前の座席の下」という収納場所がなく、そのまま床に置いていた場合、先ほどと同じようになにか衝撃があった場合、お手荷物が飛んでしまったり、凶器になりかねません。

お手荷物を近くに置いておきたいお気持ちはとっても良く分かりますが、CAが収納をお願いしているのは安全のためだということをご理解いただければ嬉しいです。




傘の収納方法は?

雨の日の飛行機で収納に悩むのが傘だと思います。

傘は、足元に横向きに収納しましょう。

縦向きだと、離着陸時に滑ってしまうこともあるので、横向きがベストです。

お隣の方のスペースにかかってしまう時は、一言お声がけしておくとさらに良いですね。

濡れている場合が多いのと、上の棚に置いていて開けた時に落ちてくるととても危ないので、上の棚への収納はNGです。





手荷物収納に困っている方がいらっしゃれば、CAはなるべくお座席から遠くならないような便利な場所を探したり、収納をお手伝いしたり、できる限りのことをいたします。

お客様同士でも、それぞれのご協力の上スペースを譲り合っていただけると、ボーディングもスムーズに進みますし、気持ちよくフライトの時間を過ごせますね。




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