人と一切接しない生活を徹底!外出禁止令から約1ヶ月のNYでの生活スタイルの変化 (2/2ページ)
外出禁止令から約1ヶ月。NYでは、宅配の受け取りやスーパーでの買い物も、人と一切接しないスタイルが確立されつつあります。エコバックの使用も禁止、エレベーターの乗り合わせも禁止と徹底されているNYでの生活、そして今ならではの贅沢なサービスを、NY在住の現役CAがレポートいたします。
高級食材が自宅でお手頃価格で楽しめる!
高級レストランを中心に食材を卸していた農家さんや食肉業などの方も今では、卸す場所が8割以上も減ったそうです。
こんな時に食べ物を無駄にしてはいけないという事から、今までした事のない一般家庭へのホームデリバリーを開始した卸業者さんもいます。
しかも、コロナの影響で仕事を失ってしまった人や、収入減になってしまった人がたくさんいるという事で、値段も卸値に近い価格で提供してくれるのです。
普段は冷たく見えるニューヨーカーですが、実は困った時はお互い様と言う情が厚いのもニューヨーカーの特徴です。
外食も出来ず、おうち時間が長く続く生活の中で高級レストランと同じクオリティーの食材でお料理ができるなんて、今しかできないちょっとした贅沢な楽しみです。
ミシュランガイドに載っているレストランなども今では特別サービス!
NYでは知る人ぞ知る老舗の小さなイタリアンレストラン「Rao’s」。
高級店でもなく、予約待ちのお店でもなく、なかなか作れないコネがないと絶対に入れないと言う小さなレストランです。
なんと、そんなレストランまでもが看板メニューをテイクアウトで味わえるサービスを始めたのです。
そこのウェーターのSNSにメッセージを送り返信がきた人だけが味わえると言う、今風のサービスです。
私も早速メッセージを送ってみたところ、ラッキーな事に、返信をいただき美味しく味わう事が出来ました。
NYは美食の街の一つ。レストラン業界は、今とんでもない打撃を受けています。微力ですが、私も今しかできないチャンスを利用し支えあっていきたいと思います。
フライトがないのに忙しいCA仲間
とても悲しい事に今、NYでは今までの約5パーセントしかフライトが飛んでいません。
私の航空会社は副職可能な勤務形態なので、空の顔と陸の顔を持った同僚がたくさんいます。
そんなCA仲間と連絡しあったところ、フライトがなく暇を持て余しているはずの彼女からは、「大忙しで休む暇もない!」という返事が!
彼女は副業で不動産業をやっており、今はNY市内から郊外へ引越しをしたい、せめて短期間だけでも郊外に家を借りたいと言う人の問い合わせが多く大忙しとの事。
今までは、街のど真ん中、レストランが多い地域などが条件のお客さんばかりだったのに、今では全く逆の人の行き来がない場所、静かな通り、何もないところなどを求めるお客さんばかりだそうです。
『The city that never sleeps』がNYのニックネームだったのに今ではすっかり眠ってしまっているNY。
コロナウイルスに収束がつく頃に、ちゃんとNY独特のエネルギーが戻ってくるのかなと考えるとちょっと不安がよぎってしまいますが、今はとにかく人と接しないことを徹底しながら、日々の生活の中で楽しみを見つけながら乗り切っていきたいと思います。