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CAの大切な仕事の一つ!パイロットとのコミュニケーション

藤原 絵里

CAにとって、パイロットとのコミュニケーションも大切な仕事の一つ。安全運航には双方の円滑なコミュニケーションが欠かせません。フライト中どうやってパイロットをケアしているのかご紹介いたします。

パイロットとのコミュニケーション

CAにとって、その機体を運航する責任者であるパイロットとのコミュニケーションも仕事を進めるうえでとても大切。

パイロットは基本的にコックピットにいるため、食事やお飲み物などはCAが用意します。

私がが勤めていた会社では、最高客室責任者とファーストクラスのギャレー担当(キッチン、調理係)が、パイロットのお世話係も兼任していました。

そんなCAとパイロットのコミュニケーションや、パイロットのケアについてご紹介します。




CAとパイロットの1日の流れは?

簡単に、CAとパイロットのフライトの1日の流れをお話します。

対お客様と同じタイミングで、パイロットへもお食事を提供しています。

また、それ以外にも定期的にコックピットを確認し、パイロットの様子を伺うことが大切です。


・CAブリーフィング(ご挨拶にいらっしゃるパイロットもいます)
・お客様搭乗準備
・パイロット搭乗
・ご挨拶、自己紹介、パイロットへお飲み物提供
・機内ブリーフィング(ブリーフィングルームにいらっしゃらなかったパイロットのみ)
・お客様搭乗
・離陸準備
・離陸
・お客様へ1回目のサービス
・パイロットへお食事提供
・定期的にコックピット確認
・パイロットへ2回目のお食事提供
・お客様への2回目のサービス終了
・着陸準備
・着陸




離陸後にお飲み物をリクエストされるパイロットもいます。

運航情報のやり取り以外にも、実はCAとパイロットがコミュニケーションする機会はたくさんあります。




こだわりのお飲み物の好み

時々、2度目3度目とフライトをご一緒するパイロットもいますが、ほとんどの方とはその日が初めまして。

第一の難関は、最初の自己紹介のタイミング!

パイロットがコックピットに入る前に!と思うのですが、客席を整えている時に搭乗されると、私がコックピットに入ってご挨拶をしなければいけません。

機体のチェックをしている邪魔をしてはいけないので、とても気を遣います。


そして、ここでパイロットのお飲み物の好みを確認して、最初のお飲み物を提供します。

ここが第二の難関!

「今はコーヒーブラック、食後は紅茶、砂糖とレモン、その後はミルクだけのコーヒーでお願い。」

なんて、こだわりの注文をするパイロットも!

ファーストクラスのお客様のお飲み物やもう一人のパイロットのお飲み物も覚えなければいけない自分たちとしては、せめてパイロットには毎回同じお飲み物をオーダーしてもらいたいというのが本音だったりします。


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