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【CA→広報】4回の転職でステップアップ!〜CAの転職&セカンドキャリア体験談vol.3 (2/3ページ)

藤岡 裕美子

セカンドキャリアについて考えた時、多くの業界・会社・職種があり、それぞれの持つスキルや経験をどのように活かし、未来につなげていけばよいのか分からないという悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここでは転職をお考えのあなたへ、元CAに聞く「CAの転職&セカンドキャリア体験談」をリレー形式でお伝えして参ります。


帰国後のリスタート


その後、一人で帰国した私は、実家の大阪での新生活をスタートさせました。新生活では、まず前職のキャリアを活かすため、CAを目指す人を応援、サポートする専門学校で広報・講師の仕事に就きました。

この広報・講師の仕事では、学生たちに自分が好きだった仕事のやりがいや厳しさを伝え、自分が叶えた夢を一人でも多くの学生に達成して欲しいという思いが、モチベーションとなっていました。


しかし、この仕事は、“人を育てる”という部分ではやりがいを感じていましたが、せっかく努力して学んできた語学を活かしたい気持ちも同時にありました。

そんな中、スペイン発祥のアパレルブランドであるZARAの新業態ZARA HOME(ZARAのインテリア部門)が日本に初上陸するという計画があり、その店長にふさわしい人材を日本で探しているというオファーがありました。

ブランドのメジャーローンチで、新たなブランド構築に携われること、そしてそれらのコミュニケーション戦略に加え、スペイン本社とのコンタクトに語学が必要とされるため、このチャンスを受けることにしました。


日本ではまだ店舗がなく、ZARA HOMEのブランドコンセプトや広報・マーケティング戦略など理解するため、単身、パリに赴任しました。帰国後は、うめきたエリア最大の複合商業施設としてグランドオープンしたグランフロント大阪でZARA HOMEをニューオープンさせ、数多くのメディア取材も対応しました。


日本初上陸というブランドのメジャーローンチ前後の店舗運営から、コミュニケーション戦略に携われた経験は、非常に貴重なキャリアを積むことができました。しかし、在職中、不本意ながら体調を崩してしまい、オフィスアワーのゆっくりした仕事で一旦自分を見つめなおすことにしました。



新たな分野へのチャレンジ


実家近くの大阪大学で、著名な教授の秘書になり、教授・研究室に英語で届くすべてのコミュニケーションを担当することになりました。この教授のアクティブな研究室にいられたことで、今まで出会うことのなかった理系の研究者、マインドの高い学生たちとの出会いが、また私の人生のいい転機となりました。


そんなある日、関西の日本酒メーカーが、「日本酒を国内外に広めていく」というマーケティング方針から、語学に長け、コミュニケーションビジネス経験のある人材を探しているというお話がありました。


迷いや不安もありましたが、「あなたなら大丈夫」と言葉をかけてくださった方の後押しもあり、語学を使って、日本のもの(日本酒)を海外にPRしていくことに、チャレンジしてみようとオファーを受けることにしました。


現在、私は広報&マーケティング戦略の企画立案から実行までをディレクションし、私と同じように外部から入社し、PR会社に25年在籍していた方とタッグを組んで、2人体制で広報活動を行っていますが、正直、私はもともとワイン派で、日本酒のことはよく分かりませんでした。


“地酒=手がかかっていて良い、大手=大量生産であまり良くない”、というありきたりなイメージを持っていましたが、入社前に参加した蔵開きで、できたての日本酒をいただき、この日本酒の概念が変わりました。

今は私のような、「お酒は飲むけれど(特に大手のメーカーの)日本酒は飲まない」女性に、どうすれば日本酒の良さを伝えられるかを考えながら広報にあたっています。


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藤岡 裕美子

はじめまして。 藤岡裕美子と申します。 私は剣道に取り組んでいたこともあり、常に日本の歴史や文化に興味を持ってきました。 ただ、幼いころから語学が好きで、CAになることが夢だったので、つい海外に目をむけていましたが、最近では改めてドメスティックな目線が強くなりました。 日本には相手を思いやる文化が根付いていて、そこには常に美学という概念が根底にあります。 (たとえば、剣道の試合では1本取ったあとにガッツポーズをするとその1本が取り消されてしまうルールがあるんですよ!) 特に立ち居振る舞いやしつらえなどは、接客やその空間のことだけととらえられがちではありますが、日本人以上に日本文化が海外の方に評価される中、今やビジネスのみならず、様々なシーンでおもてなしの心が求められ、その心を表現するためのマナーも知らなくては、その心を相手に伝えるのは難しいと思っています。 私は、現在PRという、様々なコミュニケーションツールを用いて、“人に情報を伝える”という仕事をしています。 CAメディアでは、二十四節気など生活に根付いた和の文化や、おもてなしのマナーなど、「和」を中心にお伝えしていくつもりです。 皆さんに、ちょっとでも日々の四季感を豊かに楽しんでもらえるお話を執筆していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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