パイロットの知られざる健康管理術とは?気になる感染症対策も含め大公開 (2/2ページ)
新型コロナウイルスの影響で今までになく世の中の健康への意識が高まっています。お客様の命を預かる、責任ある仕事のパイロットは、日頃どのような健康管理をしているのでしょうか。その日々の健康管理術を感染症対策も含めてご紹介します。
その4:感染症対策
客室乗務員やパイロットは新型コロナウイルスが話題になる以前から、感染症への意識は高く、対策をしっかり行っています。
なぜかというと、欠勤が発生すると最悪の場合便が欠航することになり、お客様に多大なご迷惑をお掛けしてしまうからです。
それでは、気になる感染症対策についてみていきましょう。
乾燥対策
機内やステイ先のホテルは非常に乾燥しています。
そのため、現在はパイロットもマスクを着用し、フライト中こまめな水分補給をおこなっています。
ステイ先のホテルではバスタブに熱いお湯を張って部屋全体の湿度を高めたり、加湿器を積極的に使用し乾燥対策をしています。
消毒、除菌
こまめな手洗いやアルコール消毒のほか、コックピット内で人の手が触れるところは除菌シートなどで拭き清潔性を保っているそうです。
また、先述した通り簡単に薬に頼ることが出来ないため、抗菌作用の高いマヌカハニーを愛用している人もとても多くみられます。
早めの体調の「報・連・相」
報告・連絡・相談。「そんなこと?」と思われるかもしれませんが、パイロットやCAにとって何よりも重要と言えるかもしれません。
なぜかというと、もしパイロットが体調に不安を抱えていても誰にも言わず、フライト中に急に悪化したら、大事故に繋がる非常事態になる可能性があります。
上空では代わりの乗員を手配することもできません。
このような事態を避けるため、パイロットやCAはフライト前のブリーフィングと呼ばれるミーティングで必ず健康状態を確認します。
無理してフライトしない、体調に変化があれば早い段階で「報・連・相」しクルー全員に周知する。
これは今回の新型コロナウイルスのような感染症が発生した際、感染を拡大させないために一般企業でも実践すべき重要ポイントといえるのではないでしょうか。
最後に
いかがでしたか?
パイロットには高い自己管理能力が必要と述べましたが、決して大袈裟なものではなく、今日からでも取り入れられそうな内容がほとんどだったかと思います。
基本的なことの日々の積み重ねによって、感染症にも負けない健康な身体づくりはできるんですね。
ご紹介した健康管理術が、皆様の健やかな毎日の一助になれば幸いです。