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仕事のパフォーマンスにも影響!?睡眠と食事の関係を見直してみる

藤原 絵里

睡眠と食事は切っても切れない関係。食べ物を見直すことで睡眠の質の向上が期待できるので、お仕事のパフォーマンスも上がるかも!?

睡眠と食事の関係

健康な体に欠かせないのが睡眠。

CAは、昼夜問わないフライトで不規則な生活な上に時差もあり、また、ステイ先のホテルで慣れないベッドや環境で眠らなければならない過酷な状況に身を置いています。

そんな状況でも、お仕事では命を預かっている以上、どんな言い訳もできません。

フライト時は、常にベストコンディションでいる必要があります。

とは言っても、眠くてどうしようもない時、眠りたいのによく眠れない時もあります。

そんな睡眠が、実は食事と大きく関係しているのはご存知ですか? 



眠ってはいけない時

テキパキ仕事をしていたのに、食事の後、急に眠くなってしまうことありませんか?

その原因は、血糖値が上がってしまうからだと言われています。

胃に血液が集まり、脳にまわる血液が少なくなることも関係しているようです。

そのため、血糖値を上げないことが大切になります。




血糖値を上げないように糖質を控えめに

お弁当や麺類、サンドイッチ(炭水化物)のかわりにタンパク質が多く、糖質が少ない食品を摂るのがコツです。

オススメは、ナッツやビーフジャーキー。

硬いものをかじることで、覚醒作用も期待できます。

柑橘系のフルーツや梅干し、酢こんぶなど酸味の強いものもオススメです。

クエン酸は目を覚ます作用があると言われています。


反対に避けたいのは、お砂糖いっぱいの甘いもの。

コーヒーなどもお砂糖は無しが理想です。

カフェインの多いドリンク剤は、実は想像以上にお砂糖が入っていて血糖値が上がりやすいので、注意が必要です。


ダイエットのために、夜は少し控えめにしてランチをしっかり、という方も多いのではないのでしょうか?

そういう筆者も、ランチだからとついつい食べ過ぎてしまうことが多いのですが、お仕事の前は集中力が落ちてしまうので、食べ過ぎ我慢です。




どうしても我慢できない!という方は

食べるのをどうしても我慢できないという方は、食べる順番に気をつけると良いかもしれません。

同じものを食べても、食べる順番によって食後の血糖値の上がり方が変わります。

ダイエットにも効果が期待できます!

食物繊維の多い野菜を食べてから、タンパク質のおかずとごはんを一緒に食べる順番が良いですね。

寒い季節は、スープなどできるだけ温かいものを最初に。

満腹感が得やすくなりますし、胃が動きやすくなって、血液が胃に集中するのを防ぎます。

ミネラル豊富な日本のお味噌汁はとっても理想的。

外食だと冷たいお水が出ることが多いですが、氷なしにしてもらったり、温かいお茶をお願いしたり、できるだけ冷たいものは避けましょう。




よく眠りたい時

メラトニン、マグネシウム、カリウム、オメガ3脂肪酸が質の良い眠りを導くと言われています。

具体的にはどんな食材なのでしょうか。


ケールの青汁、スイートコーン、カイワレ大根、生姜、バナナ
欧米では、不眠症用のサプリメントには「メラトニン」を多く含んでいます。

ただし、体内でメラトニンが作られるのには時間がかかるので、上記の食材を朝ごはんに摂ると夜にちょうど良いですよ。



大豆、かつお、ごま、たらこ
メラトニンのもとになるアミノ酸「トリプトファン」を含んでいるので、よく眠れる食べものです。


牛乳
安眠効果があると言われますが、日本人は体質的に牛乳をうまく消化できない人が多いので、豆乳がオススメです。

寝る前に温めて飲むと体も温まり、リラックス効果がありますね。



ナッツ、海藻類
マグネシウムとカリウムを多く含んでおり、この二つが快眠につながると言われています。



魚、大豆、クルミ
良質な油(オメガ3脂肪酸)は、脳や自律神経を整え、快眠の助けになります。



漬物などの発酵食品
「腸脳相関」と言い、腸内環境を整えることが脳を整え、よく眠れるようになると言われています。


ビタミンやミネラルがしっかり体の中で働くためには、三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)をきちんと摂る事が必要。

何事もバランスが大事です。

よく眠るためには、お昼とは逆に、夜しっかり食べることが大切です。

満腹になると、自然に眠くなりますね。


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