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ふとした疑問。CAはサービス以外何をしているの?こっそり公開!

藤原 絵里

長距離フライトで、お食事のサービスが終わり、客室内の電気が消えた後、CAは何をしているのでしょうか?CAのお仕事の裏側をご紹介いたします。

機内が暗くなったその時……

お客さまをお出迎えし、飛行機が離陸!

わたしが勤めていた会社では、6時間以上のフライトは「長距離フライト」と言って、ドリンクサービスに続いて、お食事のサービスを行っています。

食後のホットドリンク、片付けまでを3時間以内に終了し、ウィンドウシェイドを下げて、機内の灯りを落とします。

少しでもお客さまがお休み出来る時間が長くなるように。



着陸の2時間前にはまた照明を明るくし、温かいタオルをお持ちし、朝食のサービス。

6時間のフライトでは、ギリギリで休んでいる暇はありませんが、10時間を超えるフライト等では、このサービスとサービスの間にCAは何をしているのでしょうか?

知られざるCAのフライトの裏側をご紹介いたします。




CAだって食事します

機内の照明を落とした後、CAは順番にお食事タイムです。

ギャレー(飛行機の台所)の奥のお客さまの目につかないところで頂きます。


航空会社によりますが、機内にはCA専用の食事が用意されています。

ベジタリアンなのに特別食を頼んでいらっしゃらなくて食べるものが無いお客さまがいらっしゃる!など、万が一の時にお客さまにもご提供出来るよう、お客さまのお食事と一緒に温めます。


CAの人数分搭載されていて、種類は5~6種類程。

のんびり食べるほどの時間はありませんが、1~2名ずつ順番に頂きます。 




次のサービスの準備

ギャレーの担当者は、休憩は最後にして、次のサービスと次のギャレー担当へ引き継ぎの準備を行います。

2回目のサービスのお食事は、冷凍されたままカートにまとめて入れられています。

オーブンをしっかり冷まして、次のお食事をオーブンにセットしたり、コーヒーや紅茶用のミルクやお砂糖を準備したり。

起きているお客さま用のサンドイッチやカップヌードルなどの軽食を用意している時は、どのCAでもすぐにお出しできる場所に準備をしたり。

定期的にドリンクをトレイに乗せて機内を回るよう、他のCAを動かすのもギャレーの仕事。

時間を見て、トレイにドリンクを用意します。

機内を巡回するCAは、ドリンクを配りながら、暗い機内に異常が無いかも確認しています。




休憩時間

会社によって規定が違うかもしれませんが、わたしが勤めていた会社では、13時間を超えるフライトの時は休憩時間がありました。

休憩時間には、クルーバンクと呼ばれるカプセルホテルのようなベッドで数時間仮眠を取る事が出来ます。

この時間は、唯一自由に過ごして良い時間!

2~3時間、2~3名ずつ休憩が取れるのですが、読書をしたり、仮眠を取ったり、過ごし方は様々です。

機材によっては、お客さまと同じ機内のエンターテイメントサービスが付いているベッドもあり、映画を見たり、ゲームをしたり。

クルーバンクに入るには細心の注意が必要で、周りに人がいないことを確認し、暗証番号を入力し入室します。

また、必ず着替えて、お客さまには乗務中のCAだと分からないようにしなければならないルールがありました。


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