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CAの強い味方!魔法のクッション言葉でコミュニケーション上級者に

藤原 絵里

CAはお客さまにお願いしなければならない場面が多々あります。そんな時に必須の魔法の言葉、クッション言葉。色々なバリエーションがあると、その分お客様とのコミュニケーションもスムーズになりますので、ぜひご自分のものにしてくださいね。

クッション言葉でスムーズなコミュニケーションを

機内でお客さまに快適に過ごしていただくため、出来る限りのサービス、お手伝いをさせていただくのがCAの役割です。

そして、それ以上に、お客さまの安全をお守りすることが大切な役割。

そのため、お客さまには、お願いごとをしなければならなかったり、お断りしなければならなかったり、時には強く依頼しなければならない場面もあります。

そんな時、とても役に立つのがクッション言葉です。

スムーズにお願いをできてお客様のご気分も損ねない、CAが多用する魔法のクッション言葉をご紹介します。




やむを得ずお断りしなければならない場合

例えば、ステイ先でのお食事や、連絡先の交換をお願いされた場合。

私の勤めていた会社では、そのようなご依頼に対しての決まりは特にありませんでした。

しかし、私自身、異性のお客さまとは個人的にはお会いしないと決めていたので、いつもお断りをしていました。

そのような場合に使えるクッション言葉8つをご紹介します。


・残念ながら

・お気持ちはありがたいのですが

・身に余るお言葉ですが

・申し訳ありませんが

・あいにくですが

・せっかくですが

・まことに恐縮ですが

・申し上げにくいのですが



一番驚いたのは、機内販売を担当していた時、ファーストクラスのお客さまが、「カートの中のものを全て君に」と仰った時。

もちろんお断りしたのですが、お客様のご厚意を否定するような言葉ではいけません。

こういう時こそ「お気持ちはありがたいのですが……」が大活躍でした。





依頼しなければならない場合

入国審査の用紙を記入していただく時、座席の背もたれを元の位置に戻していただく時、ウィンドウシェイドを開け閉めしていただく時……。

CAには、お客さまに依頼しなければならない場面がたくさんあります。

お客さまの安全や飛行機の安全な運行にかかわることであれば強く依頼をするのですが、それ以外の場面でとても役立つフレーズをご紹介します。



・お手数ですが

・恐れ入りますが

・さしつかえなければ

・申し訳ありませんが

・ご面倒をおかけしますが

・よろしければ

・ご都合の宜しい時で結構なので

・お手を煩わせますが



エコノミークラスでは背もたれの問題が非常に多いです。

特に日本人は、後ろの方に一声かけずに背もたれを倒す方が多いように見受けられます。

そして、後ろの席の方も、直接前の座席のお客さまには話しかけず、CAを通す方が多いのです。

乗務していて一番難しかったのは、「前の席の人の足が匂う!!」と周りのお客さま数名からお申し出があった時のこと。

確かに、靴を脱ぎリラックスしていらっしゃるお客さまがひとり。

イレギュラーではありますが、ファーストクラスのアメニティでお配りしている靴下をお渡しして、やんわりと解決することが出来ました。


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