CAはタダで旅行できるって本当?社員用優待航空券の実態 | キャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア - CA Media

3000人以上のCAネットワークから情報を発信!
日本初のキャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア

CAはタダで旅行できるって本当?社員用優待航空券の実態

藤原 絵里

仕事であらゆる場所に行くのに、お休みの度に旅に出たくなるのがCA。CAの使っている社員優待チケットってどうなっているの!?という方に、今回はその秘密を大公開!メリットもデメリットも活かして今日もCAは旅に出ています。

エアライナーはこうやって旅行する

CAは旅行好き!というイメージがあるかと思いますが、本当に旅行好きの人が多いのです。

仕事であらゆる場所へ行くのに、休みになるとふらっと旅立ちたくなってしまうもの。

今回は、なかなか実態が明かされることのない社員用優待航空券の実態をご紹介しちゃいます!




ファーストステップは出国許可証

シフトが出たら、まず連休をチェック!

2連休以上あれば、とりあえず会社に行って『出国許可証』を申請します。

この許可証が無いと、国から出ることができませんでした。


フライトとフライトの間のミニマムレスト(地上で過ごす最低限必要な時間)は12時間。

そのルールさえ守れていれば、お休みの日は旅行し放題でした。




予約はできない90%オフチケットと、年に一度のご褒美100%オフチケット

年に何度でも使える90%オフの航空券。

ただし、空席があればという条件付きの、予約のできない航空券です。


お客さまのご予約状況や、その日の機材(座席数)はネットで見られます。

わたしは10席以上空いていたら、「よし!今回のお休みは〇〇へ行こう!」と、空席の数で行先を決めていました。


航空券は半年間有効で、手数料はかかりますが払い戻しも可能です。

会社に提出している家族(三親等まで)も、何度でも使えます。


当時は、アライアンスに加盟している航空会社ならどの航空会社でも使えたのですが、現在は自社便だけだそう。

また、こちらもも現在は違うようですが、当時は都市が同じなら搭乗出来ました。

例えばロンドンヒースロー空港からの便が満席で乗れない場合、ロンドンガトウィック空港からの便にも同じチケットで乗ることができたので、予約がないので搭乗できない!ということはあまりありませんでした。


また、年に一度きちんと予約して使える100%オフの航空券もありました。

こちらは年に一度のご褒美として大事に大事に使いましたよ。




私の社員優待チケット活用方法



【その1】

同期のフライトに合わせて、一緒に旅行すると言うのも楽しみのひとつ。

一番思い出に残っているのは、わたしがマドリッド便に乗務した時のこと。

同期2人がちょうど連休で、お客様として一緒に来てくれました。

ホテルは会社が必ずダブルベッドのお部屋を用意してくれたので、2人ともわたしのステイ先に宿泊。

私のステイ時間を活用してトレドまで小旅行に行ったのが、良い思い出です。



【その2】

朝起きたら、5人お休みなことがが判明し、ドバイまで遊びに行ったこともありました。(当時は、同期11人、同じ寮の建物に住んでいました。)

ひとりだけ出国許可証が無かったので会社に駆け込み、通常は数日かかるところ特別に即時発行してもらいました。

ホテルも取らずに、とにかく飛行機に飛び乗ったのですが、混んでいて一緒の便には乗れず、何便かに分けてドバイの空港で待ち合わせ。

と言っても、1時間に1本のペースでフライトがあるので、電車のような感覚。

帰りも、もしドバイ空港から乗れなくてもアブダビ空港から帰れるので、便利ですね。

同期が揃うこともそうそうなかったので、とても楽しかった思い出です。


こんな風に思い付きで旅に出てしまうのは、CAならではかもしれませんね!


次のページ:メリットだけではありません。失敗すると待っているのは大きなペナルティ!


SCROLL