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オトナ女子の新常識!お寺めぐりのマナーを身に付けよう

藤岡 裕美子

旅の楽しみとして、最近女性にも人気のお寺めぐり。実はお寺でもマナーがあるってご存知ですか?聞いてみたいけれど、誰に聞いていいのかよく分からない、お寺でのマナー。今回は、知っているとより観光が楽しめる、お寺めぐりのマナーのポイントを分かりやすく解説します。

日本人なら知っておきたい、お寺巡りの新常識

2020年、東京オリンピック誘致の際に滝川クリステルさんが行ったスピーチから話題になった『おもてなし』。

日本人は、目に見える“人”だけでなく、目に見えない“仏さま”や“ご先祖様”をおもてなしする文化ですよね。

その代表ともいえるのが、神社やお寺をめぐる寺社仏閣めぐり。

関西には奈良や京都といった古都があるので、寺社仏閣の数は多く、私も週末にはよくお参りをします。

知っているとお寺めぐりがより楽しくなる!? 海外からのお客さまをおもてなしする時にも使える!?

“オトナ女子の新常識”について見てみましょう!


どうしてお寺=お線香なの??

お寺に足を踏み入れた瞬間、心地よいお香の香りが漂っていますよね。

実は、お線香をあげていないお寺はないんです。

どうしてでしょう?


実は仏さまが喜ぶお供え物、というのがあります。

一つめは“香り”。

お線香の聖なる香りを仏さまにお供えしているのですね。


二つめは“光”。

お寺の中を想像すると、ロウソクが思い当りませんか?

有名な“光”としては比叡山延暦寺 根本中堂の“不滅の灯明”があります。

最澄の時代から、1200年ほど欠かさず明りが灯されています。

僧侶の方たちが今も毎朝夕、灯りを絶やさないように絶えず油を注いでおり、『油断しない』という表現のいわれとも言われています。


そして三つめは“花”。

と聞くと、みなさんも菊の花をイメージされるのではないでしょうか。

菊の香りは邪気を払う、とされており、菊以外のお花を組み合せて、本数の合計が奇数本になるようにお供えされています。

お寺では必ず“香り”、“光”、“花”を仏さまにお供えしているので、今度お寺めぐりをするときは注目してみてくださいね。




お線香をあげるときって、何本がいいの??

じゃあ、私もお線香を......というときに、いつもちょっと悩んでしまうのが『本数』という人も多いのでは?

宗派によって考え方が違うのですが、信者でない方にとってはよく分からない、というのも本音。


本数についてはそれぞれに意味があるのですが、私がおすすめしているのは“一心にお祈りします”という意味がある1本。

そして、みなさんもご存じの通り、息を吹きかけて火を消してはいけないので、手で風を送りますよね。

これは“煩悩のある私たちの息を仏さまに差し上げるものに吹きかけるなんて恐れ多い”という思いの表れだそうです。

何気なく行動していたことの裏にある理由を聞くと、ちょっと背筋が伸びる思いがしませんか。


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藤岡 裕美子

はじめまして。 藤岡裕美子と申します。 私は剣道に取り組んでいたこともあり、常に日本の歴史や文化に興味を持ってきました。 ただ、幼いころから語学が好きで、CAになることが夢だったので、つい海外に目をむけていましたが、最近では改めてドメスティックな目線が強くなりました。 日本には相手を思いやる文化が根付いていて、そこには常に美学という概念が根底にあります。 (たとえば、剣道の試合では1本取ったあとにガッツポーズをするとその1本が取り消されてしまうルールがあるんですよ!) 特に立ち居振る舞いやしつらえなどは、接客やその空間のことだけととらえられがちではありますが、日本人以上に日本文化が海外の方に評価される中、今やビジネスのみならず、様々なシーンでおもてなしの心が求められ、その心を表現するためのマナーも知らなくては、その心を相手に伝えるのは難しいと思っています。 私は、現在PRという、様々なコミュニケーションツールを用いて、“人に情報を伝える”という仕事をしています。 CAメディアでは、二十四節気など生活に根付いた和の文化や、おもてなしのマナーなど、「和」を中心にお伝えしていくつもりです。 皆さんに、ちょっとでも日々の四季感を豊かに楽しんでもらえるお話を執筆していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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