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穴場の席、移動のタイミング…元CAがこっそり教える機内座席選びのコツ (2/2ページ)

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機内での過ごし方は様々ですが、快適に過ごすために、機内の座席選びはとても重要!後編では普段見過ごされがちなあの座席のメリットや座席移動のタイミング、安全上気を付けたいことなどCA目線で快適な座席選びのポイントをくまなくお伝えいたします!

実はメリットだらけの後部座席

後部座席だと、飛行機到着時になかなか飛行機から降りられず、それをストレスに感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、もし時間に余裕がある方なら、私がオススメしたいのは、最後部座席です!


飛行機は構造上、後ろに行くにつれて細くなっています。

そのため、通常、3-4-3席や、3-3-3席の配列が後部だと入らないため、2-4-2席や、2-3-2席になっており、若干の空間の広さを感じることができます。


2席だと、窓側だとしてもお手洗いへのアクセスも格段に良くなります!


また、最後部座席の良いところは、どれだけリクライニングしても気にしなくて良いところ。

後ろに他の方が座っていると、リクライニングにも気を遣ってしまいますよね。

かと言って、自分も座席を倒さないと前からは倒れてくるし、直角のままだと首も腰も痛くなってしまったり。

最後部座席なら気兼ねなく倒してゆっくりできますよ!


ついでに、最後部座席は大体お手洗いも近くにあるので、お手洗いストレスもあまり感じません。

実はCAがプライベートで飛行機に乗る際に人気の座席でもあります。


座席移動の注意点



より快適に過ごすために、機内に乗った後、空席に移動される方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、空席に移動する場合は、必ずCAに確認しましょう。


飛行機には、ウェイト&バランスがあり、ある区間同士で何人まで座席移動して良いかが決められています。

お客様が勝手に何名も移動してしまったら、バランスを崩しかねず、安全に影響を与える可能性もあります。


ウェイト&バランスは、乗客と貨物が確定しないと分からないため、出発ギリギリまで数値が出ないこともあります。


一刻も早く座席移動したい!というお客様をお待たせすることはCAにとっても心苦しいことではありますが、バランスが分かるまでは座席移動は待ってあげてくださいね。


また、膝の上に抱っこできる乳幼児が何名まで同じ1列に座ってよいか、も決められています。

双子だったり、年子のご兄弟だと、ご両親が並んで抱っこしてお座りになりたいと思います。


ただ、座席1列の上に収納されている酸素マスクの数は決まっており、安全上、酸素マスクの数を上回る人数はその座席列にはお座りいただけません。


膝の上に抱っこされる乳幼児が複数並んで座れる座席なのか、座ってはいけない座席なのか、こちらもCAがしっかり把握しています。


赤ちゃん連れで座席移動をご希望の方も、必ずCAに一言相談してみてくださいね。

安全に過ごしていただくことも大事な快適性の一つです!



以上、2回に分けて座席選びのコツをご紹介いたしました。

国際線だと何時間も過ごすことになるので、お客様の座席へのこだわりも半端ありません。


足元の広さを重視するのか、お手洗いへのアクセスを重視するのか、食事が一番に出てくることを重視するのか、お客様によってこだわりは様々です。


少しでも快適に過ごせるよう、ぜひ自分のこだわりの座席を選んでみてくださいね!

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