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シンガポールの名門ホテル「ラッフルズホテル」がリニューアル!歴史と魅力を徹底紹介

若狭 遥

シンガポールの名門、ラッフルズホテル。長い改装期間を経て、ようやく再オープンしました。長年に渡り変わらないもの、新しく進化するもの、ラッフルズホテルにはシンガポールの歴史を物語る魅力がたくさんあります。そんな憧れのラッフルズホテルを、シンガポール在住者が紹介致します。

長い静寂から目を覚ましたラッフルズホテル

シンガポールの憧れのホテルのといえば、ラッフルズホテル。


イギリス統治時代に上陸したトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿にちなんで名づけられ、シンガポールの歴史を物語るコロニアル様式の美しい建築が魅力的な、シンガポールのアイコン的な存在です。


実はラッフルズホテルは2017年より全面改装のため、2年以上もの長い眠りに入っていました。そして、ついに2019年8月、全面改装が完了し再オープンしたのです。


憧れの気持ちを抑えられず、早速私も足を運んでみました。


新たなスタートを切ったラッフルズホテルの魅力をご紹介します。




ラッフルズホテルの象徴、ドアマンも健在


建築そのものの美しさに加え、伝統的な衣装に身を包んだドアマンもラッフルズホテルの象徴です。改装後もその姿は健在。


メインエントランスでお客様を迎え、エスコートする姿はとても凛々しく、気品にあふれています。


かつてマイケルジャクソンや、英国のロイヤルファミリーを出迎えたドアマンの姿を見ているだけで、歴史的瞬間にタイムスリップしたような気持ちになりました。


もちろん宿泊ゲストの出迎えが最優先ですが、手が空いたときには、宿泊客ではなくても一緒に写真を撮ってくれるようです。隣に並ぶだけで、背筋がピンと伸びそうですね。




グランドロビーで優雅なアフタヌーンティーを


シンガポールで必ず経験しておきたいことのひとつが、アフタヌーンティー。英国統治の歴史が残した財産とも言えます。


改装後のラッフルズホテルでは、「グランドロビー」として生まれ変わった空間で、アフタヌーンティーを楽しむことができます。


以前アフタヌーンティーを提供していた「ティフィンルーム」は、食事メインのダイニングとして引き続き営業しているようです。


グランドロビーへは、宿泊者とレストラン利用者のみが立ち入りが許される、メインエントランスから入場します。


シンガポールの街の喧騒からは一転。ゆっくりと時が流れる空間で、コロニアル時代の優雅なパーティ気分を味わってみたいものです。




発祥の地でシンガポール・スリングを


ラッフルズホテルと言えば忘れてはいけないのが、2階に位置するLong Bar(ロングバー)。ここは、今では世界中で親しまれているカクテル、シンガポール・スリングが誕生したバーなのです。


ホテルの再開よりも一足お先に営業を開始していたロングバーは、昼間でも満席になる人気ぶり。再開を待ち望んでいたお客さんがどれだけ多いのかがわかります。


バーカウンターには、シンガポールスリングをシェイクするための大掛かりなマシンが。レトロな機械音が響き渡り、南国の植物の葉を思わせる天井のファンも、優雅さとクラシックさを演出します。


ここではピーナッツの殻は床に捨てるのがマナー。ピーナッツの殻がたくさん落ちているエリアほど、人気の席なんだとか。


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