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カリブ生まれのスティールパン知ってる?優しい音色と魅力を紹介

藤原 絵里

ロンドンにフライトした時にふと出会った優しい音色。その正体はカリブ海で生まれた打楽器、スティールパンでした。ロンドンステイの楽しみの一つでもあったスティールパンの魅力をご紹介いたします。次のデートはスティールパンのライブを聴きに行くのはいかがですか?

カリブ海で生まれた優しい音色、スティールパン

突然ですが皆さま、『スティールパン』をご存じでしょうか?

スティールパンとは、ドラム缶から作られた音階のある打楽器です。

カリブ海最南端の島国 トリニダード・トバゴ共和国で発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれています。

今回は、わたしの大好きな楽器、スティールパンをご紹介いたします。

日本にいながらも、聴くだけで海外の雰囲気をぐっと楽しむことができる素敵な楽器です。





スティールパンの歴史

まずは、簡単にスティールパンの歴史をご紹介いたします。

トリニダード・トバゴでは、19世紀半ば、当時占有していたイギリス政府によりドラムの使用を禁止された黒人達が、いろいろな長さにした竹の棒を叩いて音を出すタンブー・バンブーを代用していたそう。

しかし、1937年にこのタンブー・バンブーの使用も禁じられ、身近にあったビスケットなどの身近なカン類などを楽器として使用し始めたそうです。

そんな中、1939年にウィンストン・スプリー・サイモンという方が、ぼろぼろになったドラム缶を直そうとしていた際叩く場所によって音が違っていることに偶然気付き、スティールパンの元となるものを作り出したと言われています。





私とスティールパンとの出会い 

初めてスティールパンの音を聞いたのは、ロンドンでした。

フライトでロンドンに行った際、オックスフォードストリートでウィンドウショッピングをしていた時何とも言えない優しい音色が聞こえて。


それがまさか、ドラム缶だなんて衝撃!

1日の中に四季があると言われるほど、お天気の変わりやすいロンドン。

どんよりした曇り空の下、優しい音色ですが思わず体がリズムを刻んでしまうような南国の軽快なミュージック。

すっかりスティールパンの虜になってしまい、ロンドンフライトの度に、今日はいるかな?と楽しみにオックスフォードストリートに行くようになったのでした。


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