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中東って実はこんなところ!約4年間暮らした元CAが伝える中東リアルライフ

藤原 絵里

ドバイ、アブダビ、ドーハ……最近注目される中東の都市。そこでの生活はどんなものだったのか、約4年間中東に暮らした元CAがよく聞かれる質問にお答えします!

中東とは

日本の外務省では、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨルダン、レバノンの15カ国を中東としています。

アラビア半島を中心とした地域のことで、国によって違ってくるようです。

中東に住んでいたことを話すと必ず聞かれる質問がいくつかあります。

今回は、そんな質問にお答えします。




「暑くないんですか?」



中東と言えば、「砂漠の都市で暑い」というイメージですよね。

そのとおり、国土のほとんどが砂に覆われていて砂漠です。

しかし、住居地は海沿いにあるので、「砂漠の都市」というイメージからはかけ離れていると思います。

街の中には、緑やお花があふれています。



こんなに美しい海辺の公園の写真に誰も写っていないのに気がつきましたか?

居住地の気温は夏場で50度を超えます。冬でも最低気温は18度ほどです。

海の近くなので、湿度は100%を超えます。

例えるなら、オーブンの中でドライヤーの熱い風を全身に浴びている感じ。

外に出ると一瞬暑いと感じますが、暑すぎて全身の毛穴がきゅっと閉じるので、鳥肌が立ちます。

その後、だらだらと汗をかく感じがしますが、100%の湿度が肌に触れて汗のような液体になっているだけのような気もします。

日差しは暑いというより、痛いが正解。

息を吸うと、気管の中まで熱いと感じます。




「民族衣装を着て生活していたんですか?」

イスラム教の民族衣装は、男性は白(冬場はカラー)のディシタッシュ、女性は黒のアバヤ。

夏場でも長袖で全身を覆っていますが直射日光を遮ることができるので、暑い気候ではその方が涼しく感じます。

サウジアラビアなど、着なければ入国できない国もありますが、基本的には外国人は着なくても大丈夫。

ただ、来ていないと入れないレストランなどがあるので、筆者も1枚持っていました。

また、あまりに肌を露出していると、売春婦と間違われてしまうので、服装には注意が必要です。




「海水浴はできるんですか?」


中東では、居住地の近くには美しい海が広がっています。

写真だけ見ると、暑い夏、海水浴が気持ち良さそうだな、と思うかもしれません。

しかし、日中は暑すぎて海水浴はできません。

夕方以降、日が落ちてから夜に海水浴ができます。

また、敬虔なイスラム教の国なので、一般のビーチでは水着になることはできません。

外国人向けのビーチか、外資系のホテルのプライベートビーチでの海水浴が一般的です。


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