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和室でも慌てない!元CAが教える和室でのお食事・お酒のマナー (2/2ページ)

藤岡 裕美子

日本人として知っておきたい、和室での立ち居振る舞い。3つのポイントさえ知れば、和スタイルのお食事会でもおもてなしの心を美しく魅せることができます。

Point 2:お席に進むときについつい……

畳の上を歩くとき、つい畳のヘリを踏んでしまっていませんか?

ヘリを踏んでしまうのはタブーとされていますが、その理由としては「傷んでしまうから」「ご先祖様など精神的な結界をあらわしているから」だそうです。

ちなみに私は家が代々武家だったこともあり、幼いころは「ヘリの間(下)から刀で突かれないように」という理由づけを聞かされていたので、なんだか子供心に恐ろしく感じていました。


意外と無意識のうちに踏んでしまっている人が多いので、ちゃんとできていると「教養のある人」という印象を与えることができるかもしれません。




Point 3:お酒をそそぐとき、いただくとき

お酒を注ぐときは、ビールでも日本酒でも必ずラベルが上(天井)に向くようにします。

そして手で隠してしまわないように気をつけましょう。

このちょっとした気遣いができると、相手は「おっ」と思ってくれるはず。


そして左手はそっと手添えしましょう。

このとき、指の間が開いてしまわないように気をつけると、さらに美しく見えます。


和室マナーを心得て和のお食事を楽しむ

最近はワインのようなきれいなボトルに詰められた日本酒や、ワイングラスやカクテルグラスなど酒器を変えて日本酒を楽しむなど、「日本酒文化」が多種多様に変わってきています。

和のしつらえで、だしなどの繊細なお味のする和食を引き立たせる日本酒を楽しむ。そしてその空間を楽しむ。

そんな贅沢な時間を過ごしてみませんか。

これでいつ和室のお食事に誘われても、怖くないどころか、楽しめちゃいますね!




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藤岡 裕美子

はじめまして。 藤岡裕美子と申します。 私は剣道に取り組んでいたこともあり、常に日本の歴史や文化に興味を持ってきました。 ただ、幼いころから語学が好きで、CAになることが夢だったので、つい海外に目をむけていましたが、最近では改めてドメスティックな目線が強くなりました。 日本には相手を思いやる文化が根付いていて、そこには常に美学という概念が根底にあります。 (たとえば、剣道の試合では1本取ったあとにガッツポーズをするとその1本が取り消されてしまうルールがあるんですよ!) 特に立ち居振る舞いやしつらえなどは、接客やその空間のことだけととらえられがちではありますが、日本人以上に日本文化が海外の方に評価される中、今やビジネスのみならず、様々なシーンでおもてなしの心が求められ、その心を表現するためのマナーも知らなくては、その心を相手に伝えるのは難しいと思っています。 私は、現在PRという、様々なコミュニケーションツールを用いて、“人に情報を伝える”という仕事をしています。 CAメディアでは、二十四節気など生活に根付いた和の文化や、おもてなしのマナーなど、「和」を中心にお伝えしていくつもりです。 皆さんに、ちょっとでも日々の四季感を豊かに楽しんでもらえるお話を執筆していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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