「 一期一会で自分も磨かれる」 ~機上の空論 上空1万メートルからのエピソードvol.2
CAが多くのフライトを重ねる中でたどり着いた接客への想いとは?「機上の空論 上空1万メートルからのエピソード」は、現役・元CAが「私にとって接客とは」というテーマでお送りする、リアルなエピソード満載の連載コラム。第二回は「一期一会で自分も磨かれる」というテーマでmemeがお送りいたします。
CAのリアルなエピソード満載!「私にとって接客とは?」
接客業の代表としてもよく挙げられるCA(客室乗務員・キャビンアテンダント)。
お客様に快適な機内での時間を過ごしていただきたいという想いで働いている点はみんな同じですが、実際にフライトで様々な体験を重ねる中で、その想いもそれぞれ個性を持っていきます。
「機上の空論~上空1万メートルからのエピソード」では、フライトでの印象的なエピソードや意識の移り変わり、そして接客に対する想いを連載形式でお伝えします。
今回は日系航空会社と外資系航空会社、両方の勤務経験を持つmemeがお届け致します。
日系航空会社での新人時代の失敗
晴れて客室乗務員となり、入社した日系航空会社。
浮かれる気持ちから一転、過酷な訓練へ。訓練を終えたかと思うとすぐに、OJTへ。自分がやらなければいけないこと、覚えることが大量にありました。
実際のフライトでは、お客様のお気持ちや相手のことを考えてサービスするという余裕はなく、自分の与えられた業務や先輩からのアドバイスを受け入れるだけで精一杯の新人フライトの日々。特に入社1年目は仕事を覚えること、慣れることでいっぱいいっぱい。国内線では多くて1日4本というフライトをこなすのに必死でした。
機内では多忙で、余裕がなくなると、サービス中に笑顔が出なくなってしまったり、お客様を急かしてしまったり、多くの失敗を経験。
時にはクレームを頂くこともありました。
特に国内線は短いフライトの中で、決められた事を確実にこなすことが大切です。1分の遅れに対してもシビアで、一分一秒を意識した動きやスマートな接客が求められました。
そんな、新人時代でしたが、振り返れば多くの先輩、後輩、同期に支えられ、励まされ、客室乗務員としての基礎を鍛えてもらえた貴重な日々でした。
さらに自分を成長させたいと思い外資系航空会社へ
その後、大学時代に鍛えた語学力を生かし、さらに国際的な環境でCAとして活躍したいというかねてからの希望が叶い、外資系航空会社に転職が決まりました。基地も希望の海外となりました。
日本を離れ、英語が公用語の会社に入社。再び訓練やOJTなど怒涛の日々が過ぎ、現地クルーとすべての路線を飛ぶという貴重なフライトライフを満喫していました。
CAもお客様もほぼ日本人という環境で仕事をするのと、CAもお客様も多国籍という環境では違ったやり方も求められ毎日が大変刺激的でした。