離着陸時はCAの笑顔が消える!?笑顔の裏側にある安全への意識
『魔の11分』と言われている、離着陸時。CAの頭の中はフル回転しています。それはCAが安全に集中している証拠。そんな離着陸時のCAの頭の中身を少しだけご紹介いたします。
魔の11分
「魔の11分」と呼ばれる時間をご存じですか？
航空機事故の発生率が高いのは、離陸時と着陸時。
ICAO（国際民間航空機関）の統計では、離陸時が21.5％、着陸時は48.3％とされています。
このことから、離陸滑走開始後の3分間と着陸前の8分間を合わせた11分間は、『魔の11分』と呼ばれています。
この時、CAは安全のことだけを意識し、考えています。
そんなCAの頭の中身を少しだけご紹介いたします。
CAから笑顔が消える!?
機内でCAと向かい合う座席にお座りになった方はご経験があるかもしれません。
それまで楽しくお話していたのに、離着陸時には急に真顔になるCA。
「あれ？何か嫌われるようなことを言ったかな･･･」なんて思わなくても大丈夫です。
離着陸時、どんなことが起こっても大丈夫なように、CAは頭の中で「もしもの時」のシュミレーションをしています。
CAは何を考えているの？
●離着陸は海の近くなのか
●外の気温は？
●緊急の合図があったら、自分自身はどんな体勢を取り（CAは座る位置によって違います。）、お客さまには何とお声がけするか
●ドアを開ける基準、手順（ドアの開閉は基本的には全て機長の判断ですが、水上着陸の場合、炎が見えた場合、発煙した場合等、自分自身で判断しなければいけない場合もあります。）
●避難後に持ち出さなければいけない物（ファーストエイドキット等）の場所や数
離着陸時、機内のお客さまの様子を見つつ、においや音に気を配り、外の様子も見ながら、頭の中で上記のようなことを常に考えてシミュレーションしています。
CAが集中しているのはこの為なのです。
