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マネジメント側こそ意識!チームに対するコミュニケーション術

藤岡 裕美子

CAは毎回のフライトで違うメンバーと乗務しなければならず、同じメンバーで常にフライトをすることはありません。「はじめまして!」のメンバーと、チーム力を発揮しながらお客様に喜んでいただくサービスをするために、CAたちが心がけていることをお伝えします!今回はチームのイニシアチブを取る人向けのマネジメント編。

CAは仕事のたびに「はじめまして」を言う仕事なんです!

私が在籍していたJALは、5000人規模のCAが在籍しています。

大半は女性ですが、年齢も出身地もバラバラ。

そのうえ、海外にもベースがあるので、国籍が違うクルーとも一緒にフライトをすることは日常茶飯事です。

そんな大きな分母から、一緒にフライトするメンバーは4人から多くても15人ほど。

毎回顔ぶれが異なるメンバーでフライトしていて、全員同じメンバーでフライトすることは起こらない、まさに「一期一会」の環境で仕事をしています。

そんな環境で、お客さまを安全に、快適に目的地にお連れすることが最大のミッションであるCAが、チーム力を発揮するために心がけているコミュニケーション法。

きっとチームで仕事をする人どなたにもあてはまるのではないでしょうか。

今回は、指示を出すときにCAたちが心がけている「ちょっとしたコツ」について、ご紹介したいと思います。 




あたりまえはあたりまえじゃない

「同じ物事を一緒に見て経験しているのだから、共通認識を持っているだろう」と思っている方、意外と多いと思います。

私もそうでした!

いまだにそう思い込んで、後輩や部下に接してしまうこともあります。


同じものを見ても受け止め方は違います!

チームに対するコミュニケーションを取るとき、あるいは指示出しのポイントは、99%がここにあるといっても過言ではありません。

そこで、CAたちが主に心掛けている3つのポイントをご紹介いたします。




ポイント1:ひとこと多く声に出す

「これ、どうなってますか?」と聞いてしまうと、責めているような口調になってしまいがちですが、本来の目的は進捗状況の確認ですよね?

「細かいかもしれないけれど、確認させてもらえますか?」と前置きすれば、お互いスムーズに目的を達成しやすくなります。

そして、急いでいる時こそ、クッション言葉として「忙しいところ申し訳ないですが」「今話しかけてもいい?」など言葉をひとつ重ねると、コミュニケーションが柔らかくなりますよ。

いつも挨拶する声が大きくて素敵だな、笑顔がいいな、言葉遣いが丁寧だな......など、相手のいいところを見つけたら、ポジティブな言葉ですから、積極的に言葉に出してくださいね。

初めのうちは照れるかもしれませんが、いいところを積極的にほめあう、「ほめる達人」になりましょう!

ほめられて嫌な気分になる人はいないもの。

お互いを認め合うチームビルディングの基本にもなります。



次のページ:ついつい怒りたくなる時。どういうコミュニケーションが良い?

藤岡 裕美子

はじめまして。 藤岡裕美子と申します。 私は剣道に取り組んでいたこともあり、常に日本の歴史や文化に興味を持ってきました。 ただ、幼いころから語学が好きで、CAになることが夢だったので、つい海外に目をむけていましたが、最近では改めてドメスティックな目線が強くなりました。 日本には相手を思いやる文化が根付いていて、そこには常に美学という概念が根底にあります。 (たとえば、剣道の試合では1本取ったあとにガッツポーズをするとその1本が取り消されてしまうルールがあるんですよ!) 特に立ち居振る舞いやしつらえなどは、接客やその空間のことだけととらえられがちではありますが、日本人以上に日本文化が海外の方に評価される中、今やビジネスのみならず、様々なシーンでおもてなしの心が求められ、その心を表現するためのマナーも知らなくては、その心を相手に伝えるのは難しいと思っています。 私は、現在PRという、様々なコミュニケーションツールを用いて、“人に情報を伝える”という仕事をしています。 CAメディアでは、二十四節気など生活に根付いた和の文化や、おもてなしのマナーなど、「和」を中心にお伝えしていくつもりです。 皆さんに、ちょっとでも日々の四季感を豊かに楽しんでもらえるお話を執筆していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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