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待つのがお仕事!?CAの重要な業務【スタンバイ】の秘密 (2/2ページ)

藤原 絵里

CAには、【スタンバイ】というどこに呼ばれるか、はたまた呼ばれないのか、全く分からないスケジュールがあります。ドキドキしながら過ごすCAのスタンバイは、CAが助け合って仕事をしている証でもあります。そんなスタンバイの秘密をご紹介いたします。

スタンバイ起用!行先は!?



私がスタンバイから呼ばれて一番嬉しかったのは、ナイジェリア・ラゴスへのフライト。


ナイジェリア・ラゴスは、ケニア・ナイロビ、南アフリカ・ヨハネスブルグに並ぶ、『アフリカ三大凶悪都市』と呼ばれている街!

少しドキドキしましたが、フライトでなければあえて自分では一生行かなさそうな場所。


実際、ラゴスへフライトしたのはこの時が最初で最後でした。

空港に着いて降機する時から機関銃のような銃を持った方々に守られ、ホテルまでのバス移動中もバスの前後左右を警察の車両に囲まれての移動。

外出は禁止。

ヨハネスブルグもでしたが、「ルームサービスであっても扉を開けてはいけない」と注意喚起されました。




ちょっと変わったスタンバイ!?


スリランカ・コロンボへフライト中、上空で緊急ミーティングがありました。


「前日に行われたインド上空でのミサイル実験のため、コロンボに緊急着陸したシンガポール行きのフライトがあります。お客様がコロンボで待っているので、到着次第、そのままシンガポールへ飛ぶことを了承してくれますか?」とのこと。


もちろんお客さまのためならと、皆快く了承し、コロンボからそのままシンガポールへ。

その後スケジュールがガラッと変わり、シンガポールでスタンバイすることに。


いつ、どこへ呼ばれるか全く分からないため、シンガポール滞在中も外出禁止。

元々コロンボに12時間滞在するための荷物しか持って来ていなかったので、あと何日シンガポールで過ごすのだろう・・・という不安もありました。



結局、2日後には予定が決まり、1週間のシンガポールステイが決定!

シンガポールステイを満喫することができました。




スタンバイしているCAがいるから安心してフライトができる

いかがでしたでしょうか?

フライトや訓練だけではなく、待つのも重要なお仕事です。


フライトは、世界で起こっているいろいろな事件や事故によって大きく左右されることもあります。

不測の事態で帰ってこれないクルーのため、急な体調不良に見舞われたクルーのためにスタンバイという業務が存在します。

それぞれが助け合って、また一つのフライトが運航されているのですね。

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