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決め手は『自然体』?2度の挑戦で合格した中東系エアラインCA受験秘話

藤原 絵里

1度目の挑戦では不合格となった中東系エアライン受験。2度目の挑戦で次々来るハードルを乗り越えて合格できた理由を分析します。

ハードルの高さは女優業以上かも!?中東系エアラインに合格!

エアラインの入社試験内容は会社によってそれぞれですが、私が受験した中東系外資エアラインもかなりのハードルの高さでした。

今にして思えば、合格は、現在の女優業よりも狭き門だったかもしれません!

女優のお仕事は、多くて書類審査と二次面接までというケースが多く、筆記試験もありません。

それと比べると中東系エアライン試験の厳しさは相当なものでした。

もう10年以上前ですが、私がCA受験した時の経験談と、なぜ合格できたのかを振り返ってみます。




試験の流れと合格の一番の決め手とは

私が受験した中東系外資エアラインは、合格までに5つの試験、審査がありました。


1. 書類審査

2. 日本語面接

3. 英語グループディスカッション

4. 筆記試験&身長・体重

5. 最終面接(英語)


実は、1度目の挑戦では日本語面接で敗退しました。

2度目の挑戦で手にした合格。その一番の決め手は、『ありのまま』の姿だったのではないかと思います。




日本語面接合格と英語グループディスカッション

日本語面接については、実は緊張していて、あまり覚えていません。

日本人の面接官の方が3~4人並んでいたと思います。

日本語での自己紹介、志望動機、簡単な質疑応答がありました。


2度目の挑戦なこと、どうして2度挑戦してまでもこの会社に入社したいのかを熱く語ったことは覚えています。

合格後の英語グループディスカッションでは、5~6名のグループに分けられ、与えられたテーマついて語り合いました。




外資のグループディスカッションでは積極的に発言しないと不利?

私は比較的控えめ、というか、できるだけ目立ちたくないと思ってしまう性格。


外資の場合、その性格のために不合格になったこともあり、「控えめなのは不利かもしれない」と思ったのですが、ありのままの自分でディスカッションに臨むことにしました。


必ずリーダーを1人決めてと言われたのですが、立候補してくれた人がいました。

私はといえば、多分ニコニコしていただけで、何も話さなかった気がします。

それでも次のステップへ進むことができました。


「外資系エアラインのグループディスカッションでほとんど一言も話さなかったけど合格できた」という話は他にも耳にしたことがあります。

大事なのは、必ずしも前に出ることではありません。

仕事を進めるうえで、リーダータイプだけがいても仕事になりません。

控えめで目立たなくても、周りと協調できる人も必要です。

私の場合は、そのありのままの自分を評価してもらえたのだと思います。




筆記試験&身長・体重

筆記試験では英語の文法等の簡単な試験を受けました。

その試験の間に、1人ずつ呼ばれ、身長と体重を測ります。


服装規定が「膝下、肘下が見える私服で」だったので、黒いワンピースにラベンダー色のカーディガンで臨みました。

面接官の一人が同じラベンダー色の服だったので、拙い英語で、「同じ色ですね。この色好き。素敵です。」なんて会話もしたのを覚えています。


当時、身長は158cm以上と明記されていたのですが、実は私は157cmしか無く、一番の心配ポイントでした。

つい、「身長、測りたくないです!」と面接官に言ったら、もちろん理由を聞かれました。

「小さいから……」と答えると、なんと「何センチって書いたら良い?」と聞いてくれました!

「158cmで!」と答えたら、「分かった。でも、本当の身長も見て良い?」と、結局は計測されました。

調子に乗って、「重いから体重も量りたくない!」と言ったところ面接官も笑ってしまって、和やかな雰囲気になりましたよ。

こういう面接官とのなにげない会話もポイントだと思います。




足を組みながら臨んだ最終面接

ついにファイナルステージの最終面接!

外国人面接官3人対私1人の英語面接でした。

緊張しながら座っていると、「リラックスして。お水飲んで。」と、言われましたが、リラックスできるわけないですよね。

でも、内容を覚えているので、まだ最初の日本語面接よりは余裕があったのだと思います。

「電車で座っているように座って。」と言われ、少し姿勢を崩しましたが、「電車に乗るのにそんなに姿勢が良いわけないでしょ~」と言われ、3~4回やり直し、最終的には思いきり背もたれに寄りかかり、足を組んで座りました。

エアライン面接だとありえないような姿勢ですが、ここも自然体を見られていたのでしょう。




厳しく突っ込まれた英語面接

面接官からは下記のような質問がありました。


「英語が苦手のようだけど、訓練も接客も全部英語です。どうやって克服するんですか?」

「どんな風に勉強するの?」

「リスニングはどう勉強するの?」

「文法は?」


など、どんなに「頑張ります!」「友達を作ってスピーキングします!」、「ラジオを聴きます!」「参考書を買います!」などやる気を伝えても、「他には?」「それで本当に大丈夫だと思ってるの?」と返され、めげそうになりました。



また、一番記憶に残った質問が、「これまで経験した中で、一番の失敗を教えてください。」です。

私は、仲居として働いていた時の失敗を話したのですが、どうやって解決したかまでを話したことが裏目に出てしまいました。

「解決できないほどの失敗談を聞かせてください。」と言われ、とても悩みました。

この場合、解決できなかった失敗談を素直に話すべきか、解決できないほどの失敗なんてないというスタンスがいいのか悩むと思います。

その時も、私は、ありのままに思いつく限りの失敗談を、本当に拙い英語で話しました。

その結果が、最終面接の合格です。




なぜ自然体が求められているのか

実際にCAの仕事に就いてみると、見た目のエレガントさとは正反対。

体力勝負ですし、めげない心が大事。

どんなに面接で取り繕っても、本当の姿が見えてしまいます。

だからこそ、ありのままでいること、自然体でいることがポイントとして大切だったのではないかと思います。

少しでも良く見せようと自分を取り繕って臨むよりも、至らない点はたくさんあるかもしれませんが、ありのままの自分を思い切って見せる方が良い結果に結びつく気がします。

もちろん私個人の経験談ですが、夢に向かって頑張るみなさまの参考になれば幸いです。




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