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頼れる先輩と思われる!国籍・文化・業種を超えたフィードバックの4つのコツを元CAが伝授

藤原 絵里

フィードバックの仕方は、後輩のモチベーションやその後成長できるかどうかに大きな影響を与えます。ここでは、CA時代、世界約100カ国出身の後輩CAと飛ぶ中で、フィードバックを行ってきた筆者が、国籍や文化関係なく、どんな業種でも取り入れることができるフィードバックのコツをご紹介します。

部下や後輩への指導力も評価される、上司・先輩という立場

4月に入社した方々の研修が終わり、OJT(On-The-Job Training、実務を通じて業務を教える方法)に進んでいる企業さまも多いのではないでしょうか。


それと同時に、上司・先輩という立場になり社員教育や新人教育にたずさわることになった方も多いことでしょう。


指導するという立場はとても難しいもの。つい「フィードバック=注意すること」になってしまいがちですが、フィードバックの仕方は後輩のモチベーションやその後成長できるかどうかに大きな影響を与えます。


筆者もCA時代、エコノミークラスの責任者として世界約100カ国出身の後輩CAと飛ぶ中で、フィードバックの機会が多くありました。


今回は、国籍や文化関係なく、どんな業種でも取り入れることができるフィードバックのコツをご紹介します。


フィードバックは何のため?

そもそも、フィードバックとは何のためにやるのだと思いますか?


注意するため?

間違いを指摘するため?


どちらも違います。


もちろん、何か間違えたり失敗した場合にもフィードバックは必要です。

ですが、改善点だけでなく良いところにも気がついてもらうことが大切。

本人が気づくことが成長につながります。

”気づき”を促し、その人の能力や魅力を最大限に生かすにはどうしたら良いかを一緒に考えることがフィードバックです。


コツはたったの4つ


1 座る位置に気をつけましょう

フィードバックをする際に正面に座っていませんか?

向かい合うと緊張感が高まってしまいます。


デートの時も、向かい合うお席より、カウンターに並んで座るかテーブルのコーナーにL字座るのが良いと聞いたことがありませんか?


それと同じで、フィードバックの時も出来るだけリラックスして心を開いてもらえるように、視線を外して座りましょう。


実は筆者がCA時代に経験したのですが、ステイ先のホテルのロビーやエレベーターホールなど、公共の場でのフィードバックは行わないようにしましょう。



2 話す順番に気をつけましょう

フィードバックのために呼び出すと、呼び出された本人は「怒られるのかな」「どうしよう」と、とても緊張しているはず。

次の順番を心がけると、フィードバックする方もされる方も気持ちよく時間を過ごすことができますよ。


アイスブレイクタイムをもうけて、世間話で緊張をほぐしてあげる

ただでさえ上司や先輩との会話は緊張するもの。

お天気のこと、ランチのこと、週末の過ごし方など、軽い世間話でリラックスしてもらいましょう。

実は雑談の中にも、人柄を知るヒントがたくさん隠されているものですよ。


フィードバックの目的を伝える

結論から伝えることで、安心感が生まれます。

できれば、その日のフィードバック所要時間を伝えるのも良いかもしれません。

伝えたいことが複数あっても、1度のフィードバックで1~2個にとどめましょう。


事実確認をする

5W1H(Whenいつ、Whereどこで、Who誰が、What何を、Whyなぜ、Howどのように)を使って、具体的に伝えましょう。

中には、自分がミスしたことに気がついていない人もいます。

その時の状況を思い出してもらうためにも、明確に伝えることが大切です。


良い点をできるだけ多く伝えてあげる

「フィードバックなのに良い点を伝えるの?」と思ったかもしれませんね。

悪い部分を伝えることがフィードバックではありません。


些細なことでも、良い部分をたくさん伝えてあげることによって「この人はしっかり見てくれてる」と信頼感が生まれます。


事実確認をした後に、良い部分を伝えられたりほめられると気持ちが和らぐので、自分の間違いや他者からの指摘を素直に認められる効果があるようです。



どうしたら良くなるのかを一緒に考える

一方的に解決策を提案するのではなく、できるだけ本人から引き出しましょう。


できるだけ「なぜ起こったのか」も考えてもらい、どうしたら繰り返さないのか、原因から解決方法までしっかり考えさせてあげてください。


それに対して、少しだけ具体的な目標や期間を提案して、さらに効果の高い解決方法にしていきましょう。



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