コロナで機内サービスはどう変わった?現役CAが久々のフライトで感じたこと
新型コロナウィルスの影響で3ヶ月の運行休止になり、久々に経験したフライト。コロナ禍では機内サービスはどのように変化したか、どのような工夫がされているかなど、筆者の経験と想いをレポートいたします。
新型コロナウィルスで3ヶ月の運航休止後、久々のフライト!
私たちの生活を大きく変えた新型コロナウィルス。
航空業界では運航停止や休止が相次ぎ、私たちCA(客室乗務員/キャビンアテンダント)の生活も一変。
夏休みに楽しみにしていたご旅行を断念された方も多いことでしょう。
私が勤める航空会社も特別便以外は、定期運航便は約3ヶ月運航休止となってしまいました。
先日やっと久しぶりのフライトをすることができた際は、ヨーロッパ圏内の片道2時間弱の短いフライトでしたが、なんとも心にグッとくるものがありました。
コロナ禍において「もう以前のように国と国を行き来することが出来なくなってしまうのではないか?」とも思っていたので、ふたたびフライト生活に戻ることができて嬉しくて感激するとともに、あらためて「このCAの仕事が好きだな!」と実感したのでした。
ここでは、 コロナ禍での機内サービスの変化とそこで感じた想いをお伝えできたらと思います。
コロナ禍での空の旅は?
実際に、「コロナ禍でのサービスは?」と質問をされることは多いです。
サービスこそフライトの醍醐味ですが、3密を避けないといけないので、コロナ禍でのサービスはある意味では繊細さが必要になります。
会話をする際にも、働く私たち側もお客さまもお互いに気をつけなければなりません。
接触を最小限に抑えるサービス
コロナ禍での機内サービスは、お客さまへの複数回のアプローチを避ける工夫がされています。
例えば食事サービスは通常のフライトでしたら通路を行ったり来たりと慌ただしい一面もありますが、現在は客室乗務員たちがお客さまの側を何度も行ったり来たりしないように、サービスは一回で出し一回で下げるようにされています。
簡素化されている印象を受けるかもしれませんが、この時期に最も大切なのは誰もがコロナウィルスにならないことです。
衛生面も含めて、お客様に安心して過ごしていただけるように考慮されていると感じます。
いつもと雰囲気は違いますが、このような機内も静かでとても快適だと思います。
また機内販売をしない会社も多い印象です。
接触感染を防ぐための工夫
搭乗時に抗菌のウェットタオルを配ったり、路線によっては小さなペットボトルの水が配られることもあります。
また、私が実際に乗務した便や搭乗した複数の航空会社のフライトでは、シートポケットに機内誌がありませんでした。
新型コロナウィルスの感染リスクを徹底して取り除くためです。
ご希望の方には個別に配布するようになっています。