キャビンアテンダントが効率良いのはなぜ?要領の悪さを克服したCAが解説!
もともと要領が悪かった筆者ですが、キャビンアテンダントとして働くようになってから効率が良くなりました。ここでは飛行機という特殊な環境で働くからこそ身につく効率アップのエッセンスを3つご紹介いたします。
「CAになると効率が良くなる」のはなぜ?
CAになるといつの間にか身につくスキル、それは、限られた時間の中で、効率良く動けるようになることです。
ここでは、もともと要領が悪かった筆者がなぜ効率良く動けるようになったのか、それを日常生活でどのように活かしているかを、CAの仕事の裏側と共にお話いたします。
1. タイミングとリミットを意識する
機内で笑顔を絶やさず働いている様子から、華やかで優雅なイメージを持たれがちなCAですが、実は国内線でも国際線でも細かい地味な仕事の連続。常に時間に追われる仕事です。
搭乗前の準備、搭乗中、離陸前の安全確認、サービス、着陸前の準備……などなど、やることは次から次へとやって来ます。
そしてそれぞれの業務に明確なリミットタイムがあります。
なぜなら飛行機が出発して目的地に到着するという移動時間の中で、やらなければならない業務のタイミングというのは決まっているからです。
例えば離陸前の安全確認は飛行機が動き出して滑走路に到達するまでの間でしかできません。
この時間内で、機内の設備の安全状況、お客様の安全状況を素早く確認しています。
時間内に終わらせることができないと、他の出発機との兼ね合いもあるので、飛行機がなかなか離陸できなくなってしまうことも。
また機内サービスも、いつでもできるわけではありません。
基本的に飛行機が安全高度に達した巡航中に行われます。
機内食は回数が決まっていますし、適切な時間に速やかに配布しないと、乱気流に入りサービスできない状況になってしまうかもしれません。
どのような仕事でも納期などリミットはあると思いますが、CAの仕事はそれが「今日中」などではなく「○時○分まで」と明確に決まっているのが特殊です。
2. 常に先のことを考えながら行動する
タイミングとリミットを意識して仕事をするためには、そのタイミングでその業務ができるように事前準備が必要になります。
サービスが終わったからひと休み!と思ったときも、その後の流れを考えると今すぐ準備に取り掛からないといけないというケースもよくあります。
常に飛行機の今の状況や到着までの残り時間を考慮して動いているのです。
そのため、CAは臨機応変さや効率の良さが身についてきます。
筆者はもともと要領が悪く、先を考えながら動くことが苦手でしたが、この仕事でかなり鍛えられました。