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1カ月本当に世界を飛び回る!?中東系国際線CAのスケジュールを大公開

藤原 絵里

国際線のCAがどんなスケジュールで世界中をフライトしているのか気になりませんか?中東系航空会社に所属していた私のスケジュールについてご紹介します。CAの仕事の裏側が少し見えるかも?

国際線CAのスケジュールってどうなっているの?

国際線CAがどのようなスケジュールでフライトしているかご存知ですか?

航空会社にもよりますが、私が勤めていた航空会社は世界中をフライトしているので、ひと月で本当にいろいろな場所へ行きます。

CAの仕事の裏側をご紹介いたします。




ペーパーレスのスケジュール

わたしが勤めていた会社では、スケジュール管理はペーパーレス。

社員専用のウェブサイトにアクセスし、ワンタイムのパスワードを入力してスケジュールを見るシステムになっています。

自分以外は絶対に見られない、高いセキュリティです。

毎月、25日前後に翌月のスケジュールが決まるので、来月はいつどこに行くんだろう?と毎月スケジュールをチェックするのがとても楽しみでした。



有給は取れる?

お休みの希望は、"leave(リーブ)"と呼ばれる長期の有給休暇以外は出せません。

そのかわり、リーブは年30日。

勤務年数や昇進の具合により、1年毎に数日ずつ増えていきます。

クリスマスやイースター、ラマダン明け(イスラム教の断食月の後にはお祭りのような期間があり、日本のお正月のようなイメージです。)はお休みの希望が多く、勤務年数順に優先してお休みが取れるようになっています。

30日まとめて取る事も出来ますし、わたしは10日ずつ取得していました。




外資ならでは!?同僚CAとのシフト交換

毎月のお休みの希望は出せない代わりに、シフト交換が認められています。

会社で決められているルールは2つ。

1.フライトとフライトの間が最低12時間空いているか
2.機内通訳ではないか


1は、"minimum rest(ミニマムレスト)"と言って、着陸と離陸の間の時間が最低12時間必要になっています。

これは勤務の時はもちろん、例えば休暇で海外に行く場合も帰ってくるフライトも直前では駄目で、必ず12時間空けるように言われています。

2は、"language speaker(機内通訳)"としてスケジュールが入っている場合、そのフライトは機内通訳として乗務できる人との交換しか認められないということです。

例えば、日本人は成田や羽田等の日本線はもちろん、日本人観光客の多い、アテネ、カイロ、イスタンブールにも、機内通訳も兼ねて乗務します。

なので、"L"マークのついているフライトは、機内通訳として乗務出来る人としか交換出来ないのです。


あとは交換するお相手にもよります。

例えば、お給料は基本給+フライト時間+食事代で決まります。

成田フライトとマニラフライトを比べてみると、フライト時間は同じくらいですが、現地の物価が違うので、食事代が大きく違ってきます。

そうすると、どうしても成田線に乗務したいと言う外国人CAも多く、なかなか成田フライトを譲ってくれないCAもいます。

逆に、 お給料が少なくなっても、マニラに行きたい!と言うCAがいると、快く代わってくれます。


ちなみに、国内航空会社ではシフトの交換はできないそうなので、シフト交換は外資ならではの特徴かもしれませんね。


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