離陸前の安全ビデオから学ぶ!乗客が知っておくと安心の安全知識 (2/2ページ)
離陸前に上映されている安全のビデオ、皆様ちゃんとご覧になっていますか?緊急事態にどう対応すればいいのかが網羅されている内容ですが、乗客も理解しておくと安心の、緊急事態が起きた際の心得をお話します。
救命胴衣を出口で膨らませる意味
救命胴衣を着用した場合、乗務員からは脱出直前の出口で膨らませるように指示があります。
もちろん、これにも大切な意味があります。
救命胴衣は膨らませるとかなりのボリュームに!
狭い機内、狭い通路でたくさんの乗客が脱出しようとしているのに救命胴衣が膨らんでいるとそれだけで脱出の妨げになる可能性があります。
そして、もし機内に浸水してきた場合、救命胴衣を膨らませてしまうと、浮いてしまうことで脱出がさらに難しくなりますよね。
焦らず、出口でしっかり膨らませることが重要です。
シートベルトは自分の安全を守るもの
離陸後、シートベルト着用サインが消灯するとシートベルトを外してしまう方が多いかもしれません。
しかし、シートベルトは常に着用することをオススメします。
なぜかというと、急な気流の乱れで大きく揺れる可能性があるからです。
もちろん、コックピットではなるべく揺れの少ない高度を選んでいます。
しかし、どうしても事前に予測できない揺れもあります。
予想していなかった激しい揺れは、怪我につながる可能性もあります。
実際、乗務員のケガだけではなく、乗客が天井に頭をぶつけるなどのケガも起きています。
シートベルトは自分の安全を守ってくれるものとして、常に締めてお休みいただくことも乗客にできる一つの安全の守り方ですね。
何かあった時はCAを信じて
CAは、緊急事態に備えて十分に訓練を積んでいます。
どんなに長く乗務していても、毎年厳しいペーパー試験と実技試験があり、その試験に通らないと常務資格が停止になるほど。
なので、何かあった時はCAを信じて、CAの指示をしっかり仰ぐことが大切です。
乗客の皆様にも、離陸前の安全ビデをしっかりご覧いただき、緊急事態が起きた際にどう行動すべきか頭の片隅に入れておいていただくこともとても大切です。
飛行機は、毎日安全運航で世界の空を飛んでいます。
怖がりすぎる必要はありませんが、何か起きた場合に適切に対処できるよう、知識があるとさらに安心ですね。