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縁の下の力持ち!ギャレーCAがサービスの良し悪しを左右する?! (2/2ページ)

JUNKO

CAとして乗務していても、客室でのサービスをあまり行わないCAもいるのをご存知でしょうか。その代わり、機内食のサービスを陰で取りしきる「ギャレー担当CA」が存在するのです。機内食サービスをスムーズに行うための要となるCA業務をご紹介します。


完璧なギャレーワークでこんなにもサービスが違う?

離陸後にシートベルト着用のサインが消えると、CA達の機内サービスが始まりますが、ギャレー担当はすぐに機内食の温めの準備に取り掛かります。

その後は、おしぼりの準備、お飲み物のカートの準備、片付けるためのゴミ箱の準備、お食事のカートとそれに乗せるビールやワインの準備と、次から次に始まっていく機内サービスの準備に追われます。

ギャレー担当が必要なものをすべて準備しておいてくれさえすれば、キャビン担当はギャレーに足りないものを取りに戻る必要もなく、お客様への応対に専念できます。


有能なギャレー担当は、その日の客層を把握し、お子様が多いようならジュースを多めにカートに乗せたり、お酒を楽しみたいお客様が多そうならビールを多めに乗せたりと、かゆい所に手が届くような準備を行います。

キャビン担当がお客様のお座席からおさげしたグラスなどをたくさん持ってギャレーに戻って来ても、片付けやすい場所にグラスのケースやゴミ箱が出してあり、すぐに片付けられるようにしています。

食事のカートの配分も、あらかじめ他のギャレーの担当と打ち合わせをし、多く出そうなお食事のトレーを多めにカートに入れておいたり、足りなくなった時のためにあらかじめ予備に使える食事のトレーを近くに移動させておいたりもします。

このギャレー担当の絶妙な気配りによって、キャビン担当が余分な業務に煩わされることなく、お客様のリクエストにタイミングよくお答えすることが出来るのです。




ギャレー担当の熟練度はこれで分かる!?

お客様の座席でお食事のサービスも終わったころ、ギャレーがどんな状態になっているかで、ギャレー担当の熟練度がわかります。

ベテランのギャレー担当は、お食事のサービスに必要なものの準備をする一方で、不要なものはどんどん片付け、ギャレーをきれいにすることを並行して行っています。

そのため、慣れたギャレー担当CAの場合、お食事のサービスが終わるころには、ギャレーの中がほとんど片付いています。


その反面、新人がギャレーを担当すると、いつまでもギャレーにゴミ箱が残っていたり、片付けても良いグラスのカートが置きっぱなしだったり。

なかなか片付かないことが多く、先輩方に注意されることも。

次から次へと時間の勝負となるお食事サービスの準備をタイミングよく行いながら、片付けも同時進行しなくてはならないギャレーの仕事は、家事とも通じるものがありますよね。




いかがでしたでしょうか。

お客様の前には姿を現すことが少なくても、陰で大活躍し、機内サービスを支えている「ギャレー担当CA」の存在はとっても大きいです。

飛行機に搭乗されたら、どのCAがギャレー担当なのか、探してみるのも楽しいかもしれません。

少しでもお役に立てましたら、幸いです。 

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