サービスの裏側に迫る!エコノミークラスギャレー担当のお仕事 | キャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア - CA Media

3000人以上のCAネットワークから情報を発信!
日本初のキャビンアテンダント(客室乗務員/CA)がおすすめする情報メディア

サービスの裏側に迫る!エコノミークラスギャレー担当のお仕事

藤原 絵里

常に時間と闘いながら、お客様に提供する機内食を最高の状態で準備!お客様には見えないギャレーでどんなことが繰り広げられているのか、ギャレー担当の裏側をお話します。

機内のキッチン・ギャレー

機内の後方や中ほどのカーテンで仕切られている中で、CAが忙しそうに働いている姿をご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?

お食事を温めたり、コーヒーを入れたりするキッチンのようなあの場所を、ギャレーと呼びます。


その日のギャレー担当は、ブリーフィングで決まります。

私のいた航空会社では、エコノミークラス責任者の次にベテランが指名されていました。

それほど、重要なポジションのギャレー担当。

立候補するCAもいますが、ギャレー担当によってその日のサービスの質が変わると言っても過言ではない程大切な役割りなので、プレッシャーは相当大きいと言えます。


そんな機内のキッチンのギャレーの秘密を、今回はエコノミークラスを例にご紹介します。




お客様搭乗前のギャレーのお仕事

長距離フライトにおいて、ギャレー担当がどんな準備をして、どんな業務をこなしているのかご存知ですか?

実は、お客様搭乗前からギャレーの重要なお仕事はスタートしています!


・CA搭乗

・ギャレー内全てのコンテナやカートのロックを外す
・ギャレー内のセキュリティチェック
・オーブン・コーヒーメーカー、冷蔵庫・冷凍庫等の電気機器が正常に動作するか確認
・お食事、お飲み物の数の確認


セキュリティチェックでは、不審なものが置いていないかカートやオーブンの下だけでなく、カートの裏、中、上まですべてを確認します。


また、お食事の数の確認はギャレー担当の仕事の中でも一番重要!

お食事は往路分だけなのか復路分も搭載しているのか、お客様の数と合っているのか、お子様用のお食事やアレルギーをお持ちの方用の特別職の種類と数が合っているか、飲み物を冷やす氷は十分に搭載されているか、など細かく確認します。


このような確認を、お客様が搭乗されるまでのわずかな時間で確実にこなす必要があり、この時の集中力はすさまじいものがありますよ!




時間勝負な離陸後のギャレーのお仕事:ドリンクサービスまで

お客様が搭乗し、いよいよ離陸。

シートベルトサインが消えるとギャレーのお仕事の本番が始まります。

まずは、ドリンクサービスまでをご紹介いたします。


・ドリンクカートの準備
・お食事を温める
・トレイに温かいお食事をセット(チョイスが偏らないよう注意が必要です)
・ドリンクサービス終了



ロングフライトでは、お食事のサービスに先立ちまずはお飲み物をサービスします。

そのため、離陸後最初に準備するのはドリンクのカート。

お飲み物やアルコールの瓶をお客様に見えるようにカート上にセットし、カートの中にはお飲み物と一緒にご提供するおつまみを準備します。

通常ドリンクサービスはキャビン担当が行くため、ギャレー担当は引き続きギャレーに残ってお食事サービスの準備を進めます。

しかし、カートのお飲み物が足りなくなったり、温かいお飲み物のリクエストが入ることもあるので、キャビン担当の動きやコールボタンの音にはすぐ反応できるようにしなくてはなりません。

ギャレーにてお食事を温め、チョイスが偏らないようバランスよくお食事のカートにセットしている頃には、ドリンクサービスが終了します。


次のページ:常に時間勝負!お食事サービスから着陸まで一挙ご紹介

SCROLL