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一生に一度行ってみない?芸術に文化、躍動感に触れるモスクワ (2/2ページ)

藤岡 裕美子

一度は訪れてみたいモスクワ。でも、”寒そう”で”怖そう”なイメージがある人も多いかも?たしかに注意しなくてはいけないことはいくつかありますが、きっと今までにない思い出ができる旅になりますよ。モスクワに駐在経験のある元国際線CAだからこそ知っている、モスクワ観光のおすすめ情報をご紹介します。


 モスクワの基本を押さえよう!

※photo by 中村正樹


モスクワは市街地がコンパクトであることと、地下鉄が発達しているので観光地にアクセスよく移動できます。

まずは有名な赤の広場のあるクレムリンからスタート!


赤の広場は赤っぽい色味の外壁が印象的ですが、名前の由来はロシア語で「美しい」という言葉と「赤」が同じ意味だったため。

美しく広大な広場にはグム百貨店とたまねぎ頭の聖ワシリー教会などを一望でき、まさに「ザ・モスクワ」の光景が広がっています。





また、イギリスの衛兵交代式ほどメジャーではありませんが、クレムリンでも衛兵交代式を見ることができます。



さらになんと!ロシアの偉人ウラジーミル・レーニンの遺体が保存されている「レーニン廟」も。

中では一切の私語が禁止され、経験したことのないほどの厳かな空気感の中、今も生きているかのような歴史上の人物と対面することができます。


レーニン廟は中に入れる曜日が決まっていていつも長い行列ができるので、早い時間帯に行くことをおすすめします。




シャンパンを楽しみながらモスクワ川クルーズはいかが?

赤の広場でたっぷり時間を過ごした後は、モスクワ川クルーズへ。

私のおすすめコースは、赤の広場から雀が丘まで片道約1時間のクルーズ。

船内ではシャンパンも1本2000円以下で販売しています。

気持ちの良い季節にクルーズをしながらのシャンパンは最高!


ゴールの雀が丘は小高い丘で、モスクワ市内が一望でき、天気のいい日は爽やかな風を感じることができます。

また、雀が丘にそびえるモスクワ大学はソビエト時代の代表的建築様式”スターリン様式”。

スターリン様式の建物はモスクワ市内に7棟あるので、「セブンシスターズ」とも言われています。

そのモスクワ大学のわきを通りぬけると、ボリショイサーカスまで20分ほどで歩いていくことができます。



このコースは実際に私が住んでいた頃、同期がフライトでモスクワに来てくれるたびに案内していました。

他にもピカソやモネ・ルノワールの絵画が所蔵されているプーシキン美術館や、雑貨がたくさん売られているイズマイロフ市場も私のお気に入り観光スポットでした。





これだけは最低限気を付けるべき2つのポイント

最後に、ロシアへの貴重な旅がよい思い出になるように最低限の注意点を2つご紹介します!

(最低限のポイントなので、ガイドブックや外務省の渡航情報を参考にしてくださいね。)


■スリにご注意!

私はスペイン、フランス、イタリアなどスリが多いとされている地域でも被害にあったことがないですが、モスクワは特に注意が必要だと痛切に感じます。

一瞬たりとも油断してはだめですよ。



■パスポートは常に持っておきましょう!

外国人にはパスポートの携帯が求められています。

私が聞いた話では、ランニングしているときにパスポートの提示を求められて所持しておらず、罰金を払わされたというケース。

ロシアでは文字通り「常に」携帯してくださいね。




思い描いていたイメージと違う忘れられない光景に出会えるモスクワ

モスクワは世界に誇る芸術や文化と、今まさに時代とともに大きく変化しようとしている躍動感を同時に感じられる街。

一生に一度はぜひ訪れていただきたいと思っています。


日が長く、涼しい夏もおすすめですが、冬も同じくらい訪れてほしい季節です。

雪の夜のモスクワは感動的なほど美しく、忘れられない光景にきっと出会えます。

また、バレエやコンサートなどは冬がハイシーズンなので、冬のロシアならではの楽しみ方ができますよ。

ぜひ一度「モスクワ」を訪れてみてくださいね。

藤岡 裕美子

はじめまして。 藤岡裕美子と申します。 私は剣道に取り組んでいたこともあり、常に日本の歴史や文化に興味を持ってきました。 ただ、幼いころから語学が好きで、CAになることが夢だったので、つい海外に目をむけていましたが、最近では改めてドメスティックな目線が強くなりました。 日本には相手を思いやる文化が根付いていて、そこには常に美学という概念が根底にあります。 (たとえば、剣道の試合では1本取ったあとにガッツポーズをするとその1本が取り消されてしまうルールがあるんですよ!) 特に立ち居振る舞いやしつらえなどは、接客やその空間のことだけととらえられがちではありますが、日本人以上に日本文化が海外の方に評価される中、今やビジネスのみならず、様々なシーンでおもてなしの心が求められ、その心を表現するためのマナーも知らなくては、その心を相手に伝えるのは難しいと思っています。 私は、現在PRという、様々なコミュニケーションツールを用いて、“人に情報を伝える”という仕事をしています。 CAメディアでは、二十四節気など生活に根付いた和の文化や、おもてなしのマナーなど、「和」を中心にお伝えしていくつもりです。 皆さんに、ちょっとでも日々の四季感を豊かに楽しんでもらえるお話を執筆していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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