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【搭乗時編】CAの本音!お客様に知っていて欲しい機内でのNGマナー

菊地 麻衣子

CAは安全に関わる事以外はあまりお客様にご指摘することはしませんが、実は残念なマナーに対し「あーあ」と思っているシーンも多いのが現実です。なかなかCAが本音で言いづらいテーマですが、是非知っておいて頂けたら嬉しいお客様としてのマナーについてまとめてみました。今回は搭乗時編をご紹介します。

知っていますか?機内でのマナー

限られたスペースに多くのお客様がいらっしゃる機内では、お客様同士のマナーが必要になります。

客室乗務員としても「え!!今!?」と思う事や、「離陸できないよ~!」と困る事も多いのが現実です。

欧米では、サービスを受ける側(お客様側)のマナーも小さな頃から教育されていることが多いようです。

お客様皆様が気持ちよくお過ごしいただき、定時での離発着の為にはどうしてもお願いしたい最低限のマナーがあります!

現役のCAはなかなか言いづらいこのテーマを数回に分けてお送りいたします。

今回は主に搭乗時に気になるマナーをご紹介します。


通路は皆さんのもの!荷物の収納のタイミング

ようやく待ちに待った、搭乗開始!

機内で自分のシートを見つけたら、とにかく荷物を収納し、今すぐ自分のシートに落ち着きたいのが本音ですよね。

とくに旅慣れないツアーのお客様は、盛り上がっていらっしゃることも多く、後ろを気にせず通路を塞いで荷物の収納をされる方も多いです。

ただ、そんな時は一度後ろを振り返ってみてください!
自分が流れを止めてしまって、長蛇の列ができていませんか?

続いているお客様がいらっしゃる時は、シートの間に一旦入り、搭乗が途切れるのをお待ちいただきたいものです。

荷物の収納はドアが閉まってからでも出来ますが、全員のお客様が乗り切れないと、扉を閉めることも出来ません。

「そんなことしていたら収納棚が取られてしまう!」と不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、必ず乗務員が収納棚をご案内させていただきます。どうぞご安心ください!


離陸にも影響しちゃいます!サービスを依頼するタイミング

搭乗が始まって、実際に離陸するまでにどれ位の時間があるか皆さんご存知ですか?

お客様としては長く感じるこの時間。実はCAは戦場のような慌ただしさで動いています。

全ての扉が閉まったら、機内の安全ビデオを放映し、テーブルやシートのお戻しのお願い、全ての棚のロックが掛かっているのを確認。

最低でもこの全てを行ってから、全員のCAが着席して初めて離陸となるのです。

お客様としては早速お弁当を食べ始めたかったり、毛布にくるまって眠りたかったり、様々な事情があると思います。

ただ、ドリンクや毛布は必ず皆さんに回るので、可能であればその時まで待って欲しいというのがCAの本音です。

それは面倒くさいなどという思いではなく、出発が遅れてしまう可能性があるから。

ただ、体調が悪い、お薬を飲まなくてはなど何か事情があればどんなタイミングでもお気兼ねなくお声掛けくださいね!

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