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知っていれば飛行機の旅がさらに快適に!現役CAの視点から伝える座席選びのヒント

Y.H

皆さんは、飛行機の座席はどれも同じだと思っていませんか?実は飛行機は座席によって微妙に違いがあります。お客様によって合う座席、合わない座席があるかもしれません。現役CAの視点から座席選びのヒントをお伝えします。

現役CAが教える!お客様別おすすめの座席

皆さんは、飛行機に乗る際は座席にこだわりはありますでしょうか?実は、飛行機は座席によって特性があります。

そのため、お客様の目的に合った座席に座ると、長い飛行機旅行をより快適に過ごせるようになります。

今回はエコノミークラスに限定して、座席特性を把握し尽くしているCAの視点から見たお客様別おすすめの座席をお伝えします。



景色を楽しみたい方は窓側がおすすめ!

シンプルに窓側と通路側ではどちらがお好みでしょうか?

窓側ですと常に窓からの景色を楽しむことができ、飛行機旅行を満喫したい方にはおすすめです。

上空から見る地形や海に浮かぶ島々の眺めは特別ですので、せっかく飛行機に乗るならぜひお楽しみいただきたいと思います。

富士山など有名な場所が見える位置までくると、CAがアナウンスで知らせてくれたりもしますので、その瞬間の絶好の景色を楽しむことができます。

また、窓側ですと片側が壁になるので、少しパーソナルスペースを確保できますね。



お手洗いによく行く方は通路側がおすすめ!

通路側の特徴としては、片側が通路ということで少し解放感を感じられること。

またお手洗いなど行きたい際はすぐ動きやすいですし、CAに何か注文したい時もCAが通る時声をかけやすいというメリットがあります。

デメリットとしては、隣が通路である分、人の行き来や周りの目をより感じ落ち着かなくなるかもしれません


反対にこれが窓側だと、人の動きをあまり感じずに落ち着ける分、隣に他人が座っていた場合気軽に動きづらいですし、CAに声もかけづらいと感じるかもしれません。

窓側か通路側かは、お客様の好みによりますのでどちらがいいかは決めかねるところがあります。

お手洗いの面など心配であれば通路側をおすすめします。お客様によってはいつも通路側を指定しているなどこだわりがある場合もありますね。



意外と人気な非常口座席

飛行機には非常口座席というものが存在します。

この席は緊急脱出時外に出られるドアが付いていることで、この座席に座る方には脱出の援助をすることが義務付けられています。

その理由から、この席に座る為には細かい要件が定められていて、搭乗した際に必ずCAから着席可能かの口頭確認をされます。

また、荷物収納についても他の座席より規定が厳しくなっていて、CAからお願いされたら従わないといけません。

その代わり、他の座席より足元が広く、ゆったりと座れるのが特徴です。ビジネスマンなどは非常口座席に乗り慣れている方が多く、敢えてこの席を選ぶ方も意外と多いです。


一方であまり乗り慣れていない方は非常口座席の要件をご存知なく、ご案内に時間がかかってしまうことがあります。

非常口座席の要件については、チェックインの際などに必ずお知らせしているので、ご理解頂いた上でお乗りいただけるとCA側としてはとても助かります



お子様連れにおすすめの席

小さなお子様連れのお客様の場合、飛行機での旅行は大変です。

「もし子どもがぐずって迷惑かけたらどうしよう。何時間も機内で座っていられるか……」など、心配の種は尽きないと思います。

そんなお子様連れの方におすすめなのが、最後方の座席です。

他のお客様の目に付きにくい分少し気が楽になりますし、すぐ近くにCAが控えているポジションになりますので、何か頼みたい時などに声をかけやすいです。

またCAに何かと気にかけてもらえ、お子様の相手をしたり声をかけてもらうことも多くなるでしょう。

トイレもすぐ近くなのでおむつ交換やお子様の急なお手洗いにも安心です。

また、航空会社によっては授乳の為の目隠しカーテンを取り付けられる席もあるので、機内で授乳したい場合はチェックインの際に伝えるとその席を指定できます。

航空会社側で便宜を図ってお子様連れの方を後方に固めて座席指定していることがありますので、お子様連れ同士気兼ねなくお過ごし頂ける環境になりますね。



知らないと損する?細かい座席特性

実は飛行機には色々な特性の座席が存在します。細かいことですが、実際乗ってみると意外と気になることもあるので、知っておいて損はないでしょう。



・リクライニングのきかない座席

非常口付近の座席でリクライニングを使用することができない座席が存在します。これは緊急脱出の際にスムーズに脱出できるようにするためです。お客様はご存知なく「あれ?壊れてる?」となるケースがよくあります。腰が痛い方などにはきついかもしれません。



・窓のない座席

飛行機の構造上、窓側でも窓のない座席があります。せっかく窓側を指定したのに、全く景色を楽しむことができなくて残念な思いをすることがないよう、必ず事前に確認するようにしましょう。



・足元に荷物が置けない座席

非常口座席や前に壁やパーテーションがある席は足元に荷物を置くことができません。上の棚に置くには心配な壊れやすいものや水物を持ち込んだ場合は、足元に置けないとなると容認できないもしれません。せっかく最前列の席に座りたかったのに、やむを得ず座席変更になってしまうなんてことのないよう、事前にチェックしておきたいですね。



・真ん中座席のメリット

基本的に敢えて希望する方がいないのが3人掛けの間席ですが、一つメリットがあるとすれば、両サイドの席より若干幅が広く、足元も広くゆったりしています。大きめの荷物をお持ちの方で、上の棚に入れたくないという方は窓側・通路側には入らなくても真ん中座席なら余裕で入れられるという場合もあります。カメラ機材など、精密機械をお持ちの方で預けることもできず、上の棚に入れるのも心配なようでしたら真ん中座席の足元に収納頂ければ安心かと思います。



飛行機に乗る際に心配なことがある方は

座席というより、飛行機の特性でもありますが、飛行機は気流の影響でどうしても揺れが生じますが、前方の座席か後方の座席かによって揺れの大きさも変わってくると言われています。

基本的に後方の方が揺れを大きく感じてしまうと言われていますので、飛行機の揺れに弱い方、乗り物酔いが心配な方は前方座席を指定するのをおすすめします。ただし、必ず乗り物酔いを防げるというわけではありません。


また、お客様の中には身体的なこと、精神的なことも含めて様々な事情を持った方がいらっしゃいます。

そういった方にも少しでも安心して飛行機にお乗りいただくことができるよう、職員皆で最善を尽くしていますので、ぜひ遠慮なく予約時、チェックイン時ご相談ください。機内ではCAができる限りのお手伝いをさせていただきます。



座席選びはとても大切!

細かいことですが、座席は航空会社の一つの商品でもあります。

飛行機旅行をする上で、その居心地の良さというのは重要なポイントになるかと思います。

商品普段フライトしているからこそ見えてくる座席選びの大切さをご紹介しました。参考にしていただけると嬉しいです。

また、ここでは一般的なことをご説明していますので、航空会社によっても更に特徴があるかもしれません。詳しくはご利用の航空会社で必ずご確認くださいね。 




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