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乗り物酔いに負けずに楽しい旅行を!元CAの酔い止め豆知識

藤原 絵里

せっかくの楽しいフライトも、飛行機酔いのせいで気分が悪くなってしまっては楽しさも半減ですね。少しでも安心して旅行ができるよう、機内で覚えた方法をご紹介します!

乗り物酔いが起きてしまうのはなぜ?

乗り物に乗って体が不安定な状態になると、耳の中にある三半規管が、自律神経を刺激します。

それによって、自律神経がつかさどっている胃や瞳孔が影響を受け、

・胃の不快感

・吐き気

・嘔吐

・めまい


などが症状として現れます。

また、気持ちも大きく影響していて、「酔ってしまうかもしれない」と不安に思うことで、ほんの少しの揺れでも気持ちが悪くなってしまうことも。

今回は、「これで大丈夫!」と思っていただける事前の準備と、それでも万が一酔ってしまった時の裏技をご紹介します。




飛行機酔いしないためにできる準備

できれば気分が悪くなる前にそれを避けたいですね。

前日、またはフライトが始まる前から準備できることをいくつかご紹介します。


・十分な睡眠

睡眠不足は、それだけで自律神経が乱れてしまい、乗り物に酔う前に酔っているのと同じような状態になっていることも。

時々、「移動中の乗り物でぐっすり眠れるように、寝不足のまま出発する!」なんて方がいらっしゃいますが、できれば前日からシャワーではなく湯船につかり体をしっかり温め、質の良い睡眠を摂りましょう。


自律神経を整え、体と心をリラックスさせることで、酔いにくくなる効果が期待できます。


・締め付けない服装を

服装は、お気に入りで着ていて気持ちの良くリラックスしていられるものを選びましょう。

体、特にウエストを締め付けないデザインやサイズ感のものが良いですね。

ベルトやネクタイなども、乗り物に乗っている間は緩めましょう。


・腹6分くらいをこころがけて

あまりにお腹がいっぱいでも気持ち悪くなってしまいます。

かといって、空腹のままでも気持ち悪くなってしまいます。

消化に良い食べ物を適度にお腹に入れてから乗り物に乗るのが良いでしょう。

柑橘系のくだものは消化が良くなく、吐きやすいので避けるのが無難です。

「乗り物酔いする前に、アルコールで酔っぱらって寝てしまおう!」なんて言う方もいますが、自律神経の乱れで呼吸が不規則になるのに加えて、アルコールで心拍数が上がったりするのは体に負担がかかりとても危険なのでやめましょう。


・酔いにくい席を予約する

車は助手席、バスは一番前が酔いにくい席ですが、飛行機はどこだと思いますか?

正解は、翼の部分、中央の座席です。飛行機の中で一番安定して揺れの少ない場所です。

座席指定ができるのであれば、オススメします。


・酔い止めに頼ろう

できるだけ薬には頼りたくないという意見をよく耳にします。

けれど、お薬を飲んだことによって得られる安心感は、乗り物酔いを防ぐ大きな助けになります。

直前ではなく、乗り物に乗る30分ほど前に服用しましょう。


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