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リクライニングはマナー違反?乗客同士のトラブルを避ける4つの提案 (2/2ページ)

さくら

機内では、リクライニングに関して乗客同士のトラブルがよく起こります。トラブルを避け、リクライニングを使用して快適に過ごすために、元CAが4つの提案をご紹介します。


リクライニングトラブル回避方法1:声をかける

リクライニング機能を使うことは権利であると考える方もいらっしゃると思います。

しかし、その場合も後ろのお客様の状況を見て、今からリクライニングをしますということをお伝えすることをおすすめします。

後ろのお客様がテーブル上で作業をされていたり、温かいお飲物を置いている場合は、急にリクライニングすることでケガにつながることもあります。

後ろのお客様もテーブルを使う権利があるので、お互いの思いやりの気持ちがとても大切ですね。




リクライニングトラブル回避方法2:時間を考える

国際線の場合、どの路線も、離陸→お食事のサービス→機内販売→お客様それぞれがゆっくりお過ごしになるという時間の流れが多くなります。

お食事後のゆっくりする時間は、現地の時間に合わせて睡眠をとる人、仕事をする人、映画を楽しむ人など過ごし方も様々ですが、外も機内の照明も暗い深夜の時間帯には、お休みになるお客様が多いです。

この時間帯には、リクライニングをするお客様が多くなるということを覚えておくと良いかもしれません。

お食事のサービス中はリクライニングをしていると後ろの人が食べにくいので、自分がお休みの場合にも戻すようにしましょう。

私が働いていた会社では、お食事の時間には全てのお客様にリクライニングをお戻しいただくよう声がけをするという決まりがありました。




リクライニングトラブル回避方法3:自分も少し倒す

トラブルの中には、「後ろの方からリクライニングしないで欲しいと言われた」というものもありました。

後ろの方は、狭くなるのが窮屈で耐えられないということです。

新人訓練の際、お客様対応のロールプレイをするのですが、その時もこの事例がありました。

「もしリクライニングで圧迫感があるのであれば、自分も少しリクライニングをして、狭くなったスペースを確保するようにご案内してみましょう」と教官から教わったことが、今でもとても印象に残っています。

後ろのお客様に迷惑がかかることを懸念してリクライニングを遠慮する方も多いのですが、実際に何度かこの方法でトラブルを回避出来たことがあります。




リクライニングトラブル回避方法4:CAに相談する

お客様同士で気になることがあり、直接言いにくい場合には、トラブルになる前にCAに相談してください。

不快な思いや快適でない状況での長時間のフライトは、心身共に疲れてしまいますよね。

何か解決策があったり、お客様同士が直接言うよりも、CAが対応した方が良いことがありますので、ぜひ声をかけてみてくださいね。




最近は、リクライニング時、前方に座席がスライドし後ろの座席には影響しないシェル型のシートを搭載している機材も増えてきているようです。

リクライニングする側、される側のどちらの立場になっても、快適な空の旅が出来ますようお役に立てたら幸いです。




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