機内で耳が痛くなるのはなぜ?自分でできる痛みの予防術も伝授!
飛行機に乗ると耳が痛くなる、という人は多いと思います。その理由と、どうすればこの痛みを少しでも軽くできるのか、事前に出来る対処術をお伝えします。
なんで飛行機に乗ると耳が痛くなるの?
飛行機に乗ると耳が痛くなる、という方もいらっしゃると思います。
耳が痛くなる理由は、高度の違いによる気圧の変化を耳で調節できないことが原因です。
上空では地上より気圧が低くなっているのはご存知でしょうか。
飛行機が離陸し上空まで飛行すると、機内ではお客様が快適に過ごせるように気圧を調節しています。
調節はしていますが、地上と全く同じ気圧ではなく、やや低い気圧となっています。
普段はその気圧の違いを肌で感じることはありませんが、ポテトチップスの袋などをお持ちの場合は、上空で袋がパンパンにふくらむので気がつきますよね。
ポテトチップスの袋と同様、人間の体も気圧の影響を受けていますので、その調節がうまくいかないと耳が痛くなるというわけです。
それでは、実際に耳の痛みを予防する方法をご紹介いたします。
機内で調節していても気圧が少し低くなる理由
上空でも地上と全く同じ気圧にすればより快適なのですが、なぜそうしないのでしょうか。
実は気圧を地上と同じ状態にするためには、飛行機をさらに丈夫にするため重量が増し、機内に乗せる荷物や機内食を減らさなくてはいけなくなったり、航空運賃も上がる可能性があったりするため、デメリットも多くなるのです。
そのため、上空では地上の約0.8倍というやや低めの気圧に調節しています。
上空で気圧がやや低くなり、地上では元の気圧に戻ることになるのですが、離陸から飛行高度に達するまでの間は耳が痛くなることは少ないです。
その反対に飛行機が下降していくときには、耳が痛くなる方が多いです。
風邪などで耳管が腫れていると、鼓膜の中の空気と外の空気調節がうまくいかなくなるため、鼓膜が内側に引っ張られてしまいます。
そのせいで耳が痛くなるのです。