国指定有形文化財の料亭旅館「八ツ三(やつさん)館」
「あゝ野麦峠」の舞台、飛騨古川にある国指定有形文化財に登録されている料亭旅館「八ツ三館」。その魅力をたっぷりとご紹介いたします。
映画の世界に迷い込んでしまったかのような郷愁漂う世界観
安政時代より約160年もの歴史が続く八ツ三館。
ドラマや映画で映像化された名作文学「あゝ野麦峠」の舞台となったことでも有名です。
明治38年に再建された飛騨の商家造りの招月楼は、国指定有形文化財にも登録されています。
一歩足を踏み入れると、そこはまるで映画の世界に迷い込んでしまったかのよう。
吹抜けの高い天井や囲炉裏、飛騨伝統の春慶塗りの床板や間接照明などが織りなす郷愁漂う空間が広がっています。
ちょうどひな祭りの期間だったので、おひな様が飾られていました。
到着後は季節のお菓子とお抹茶でおもてなし
正面玄関の脇にある応接室は昭和10年に建築されたもので、当時流行していた鹿鳴館風の佇まい。
到着したら、こちらで季節のお菓子とお抹茶をいただけます。
非日常の空間で日本ならではのおもてなしを受け、この時点でもうすっかり日々の喧騒から解き放たれて八ツ三館の世界に浸り始めているはずです。