食に芸術、絶景も!天浜線に乗って秋を満喫する贅沢列車旅
天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」は、鉄道ファンに愛されるのどかな自然の中をのんびりと走るローカル線です。食に芸術、絶景まで一度に楽しめる秋の魅力を満喫できる天浜線をご紹介します。
日本の原風景が残る自然豊かなローカル鉄道・天浜線
静岡県西部を走るローカル線天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」。
のどかな自然の中をのんびりと走るローカル線であり、浜松市の名スポットに行くのも便利。
自然豊かな浜名湖、奥浜名エリアや、人気の館山寺温泉、国登録有形文化財の「昭和の鉄道歴史遺産」も30ヶ所と、その魅力は尽きません。
天浜線はこれまで映画やドラマ、漫画など数々の作品にも登場しており、根強いファンがいる路線としても有名です。
そんな天浜線は秋の魅力を一度に堪能できる贅沢路線!
天浜線で旅する食欲、芸術、そして絶景まで網羅した列車の旅をご紹介します。
ダイナミックな回転を体験!天竜二俣駅
かつて天浜線に蒸気機関車が走っていた時代、その車両の向きを変えるために使われていたのが転車台です。
現在は姿を消しつつありますが、天竜二俣駅では現役で稼働中!
天竜二俣駅での転車台ツアーでは、洗車機を利用した車体の洗車と、機関車転車台の回転を列車に乗りながら体験することができます。
直進するだけの列車では味わえないダイナミックな体験が待っています。
ユリカモメの大群を見学できる佐久米駅
佐久米駅は、毎年11月ごろから3月ごろまでユリカモメの大群を見られる駅として有名です。
電車の時刻は10時台の2回と14時台の2回。
停車時間が通常15秒のところ、このシーズンは1分間停車します。
車窓からユリカモメの訪れる風景をのんびりと楽しむことができます。
芸術の秋は秋野不矩美術館で
浜松市天竜区出身の日本画家で文化勲章を受賞した秋野不矩氏の作品や、現代画家の美術作品の展示などを行なっている、秋野不矩美術館。
美術館の建物は、岐阜県多治見市にあるモザイクタイルミュージアムと同じ建築家である藤森照信氏が建築設計しており、地元の自然素材を使った個性的なデザインが特徴の美術館です。
金鳴石を叩いて金運アップ!初山 宝林寺
湖北五山の一つ、初山 宝林寺は、金運のパワースポットして近年注目を浴びています。
叩けば金属音がなり、金運がアップするという金鳴石があり、ご祈祷済みの天然石のお守りの購入などもできます。
金運アップしたい人はマストで訪れた方がいいかも!
秘境の紅葉スポット「方広寺」
方広寺は、禅宗臨済宗方広寺派の大本山。
鎌倉時代の建築様式が保存されているお堂「七尊菩薩堂」は、静岡県最古の木造建築物であり、国指定文化財でもあります。
徳川光圀によって修復されたと言われている釈迦三尊像「木造釈迦如来及び両脇侍像」も国指定文化財であり、境内に安置されています。
方広寺では季節の精進料理を提供しており、静寂に包まれた山深い中、紅葉を楽しみながら精進料理を楽しむことができます。
また、一泊禅寺体験もすることができ、静かな環境で座禅や写経を通じて心をリフレッシュでき、修行僧たちと朝のお勤め体験もできます。
縁結びにもご利益あり!「遠江国一宮小國神社」
1450年を超える歴史を持つ神社で、境内には樹齢800年以上の神代杉も。
一年を通して自然が美しく、特に秋の紅葉の名所としても名を馳せています。
また、小國神社の鳥居横には「ことまち横丁」という憩いの場があり、開運団子や遠州森の茶、もち焼きせんべい、かりん糖などのお店が並び、門前町のような賑わいを見せています。
天浜線沿線で楽しめる海の幸・山の幸
浜名湖はうなぎやすっぽんの養殖で有名ですが、秋はカツオやどうまん蟹、クルマエビも有名です。
11月からは、牡蠣もいただけます。
遠州灘はしらすや天然ふぐなどの海の幸にも恵まれており、浜松市は”水産物の宝庫”と言えます。
また、広大な山林を抱える浜松市天竜区はジビエ活用が盛ん。
日本では11月15日から2月15日まで狩猟が解禁となり、これからはジビエのシーズンが始まります。
秋にしか味わえない山の幸も楽しめるのも天浜線の旅の魅力です。
天浜線で秋を堪能
自然の美しさに、天浜線だからこそ楽しめる秋の海の幸や山の幸。
美術館に立ち寄って、芸術の秋を堪能するもよし。
山深い寺社で心も体もリフレッシュすることもできます。
ぜひ、秋の行楽日和にはぶらり天浜線の旅にお出かけしてみてくださいね。