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親としてどうする?年齢別!公共の場で子供が騒いだ時のマナー&対処法 (3/4ページ)

さくら

自分の子供が公共の場で騒いだり、ぐずったりしたら親はどうするべきか。議論を呼ぶテーマでもあります。今回は年齢別に子供が騒いでしまったときのマナーと対処法をご紹介します。


イヤイヤ期真っただ中の2〜3歳

イヤイヤ期のこの時期は、一度スイッチが入ってしまうとぐずぐずしたり泣き叫んだりと、どんな風に声をかけても手に負えない状態になってしまいます。親の言うことはある程度理解出来るのですが、「静かにしないとダメよ!」とか「いい加減にしなさい!」などと言っても全く効果はありません。ダメ!という言葉に過剰に反応して、余計に騒ぎだす可能性すらあります。


まずこの時期のあらかじめ出来る対策は、練習をすることです。実際に私がやっている方法をご紹介します。


絵本を使った教育法

「電車やバスにはどんな人が乗っているのかな?」と電車の絵本を一緒に見ます。(この時期の男の子は電車が大好き!興味を持って聞いてくれます。)「本を読んでいる人もいるね。具合が悪いから病院に行く途中の人もいるね。疲れたから寝ている人もいるね。」などいくつか例を出します。


それから、実際に図書館や病院に行った時に、「本を読んでいる人がいるから静かにしないといけないね」や「具合が悪い人がいるから小さな声でお話しようね」、家でお父さんが寝ていたら「お仕事で疲れているから、もう少し静かに寝せてあげようか」などと言って、静かにしなければいけない理由を説明しながら練習をします。



できるようになったら実地練習!

少し出来るようになったら、時間に余裕のある時に、短い距離で電車やバスに乗ってみます。静かに出来たらいっぱい褒め、少しでも騒いだら、途中で降りて静かにしなければいけない理由を何度でも説明します。

いきなり電車に乗って騒いだ時に、静かに!と言われても、子供にとっては理解出来ないと思います。何度でも繰り返して言い聞かせることで、子供は自分から「ママ、電車の中はシーだよ」と言うようになってきます。


また、注意するときも、ダメという言葉を使うと反抗心からか、余計に大きな声を出します。「静かにしないとダメよ!」を「大好きな電車に乗れて嬉しいのはよく分かるよ。でも疲れて寝ている人もいるから小さな声でお話ししようね」などと、子供の気持ちに同調し、具体的にどうするかを伝えるのが良いと思います。


それでもイヤイヤのスイッチが入ってしまったら、電車であれば途中下車やデッキに移動したり、飛行機であれば、客室乗務員に声をかけ、ギャレーと呼ばれるキッチンなどで落ち着かせるなど、何かを言って落ち着かせるというより、出来るだけ人のいない場所へ行き、場所を変えることで落ち着かせるのが効果的。その方が親にとっても落ち着いて対応出来ると思います。


甘やかし過ぎは良くありませんが、子供が好きなおやつを持って行き、飲食可能な場所であれば食べさせるのも落ち着かせる手段の一つです。

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