【コロナに負けない!現役CAポジティブチャレンジvol.3】NYから日本の学生にWebで英語指導
新型コロナウィルスの影響でフライトがなくお給料が激減、フライトに行けば感染リスクと隣り合わせと、厳しい状況にあるCA。そんな中でも、自分を見つめ直したり、スキルアップに励むなど、前向きに動いている現役CAのポジティブチャレンジをリレー形式でご紹介していきます。 第3回目は、NYから、積極的にボランティア活動に取り組むAKANEさんが登場!
コロナに負けない!現役CAのポジティブチャレンジ
新型コロナウィルスによる外出自粛や渡航制限で、減便・運休が続く航空業界。
CA(客室乗務員・キャビンアテンダント)は、フライトがなくお給料が激減、自宅スタンバイ続きでいつどこにフライトになるか分からず気が休まらない、フライトに行けば感染リスクと隣り合わせ、など厳しい状況にあります。
そんな中、CAメディアではZOOMで現役CAのオンライン情報交換会を開催。
そこで見えてきたのは、現状を嘆いてばかりいないで、前を見て行動を起こしている強いCAのポジティブな面。
コロナをきっかけに自分を見つめ直したり、この状況だからこそできることに取り組む現役CAのポジティブチャレンジをリレー形式でご紹介していきます。
第3回目はコロナの感染者、死亡者が世界ワースト1となってしまったNY(ニューヨーク)から、休校中の日本の学生にオンラインで英語指導を始めるなど、積極的にボランティア活動に取り組むAKANEさんが登場!
今しかできない!おうち時間にできるボランティア活動を考える
アメリカ国内のコロナ感染は、少しではありますがピークを越えて来ていると言われていますが、私の住むNYは外出禁止令が解除される日はまだまだ程遠いと言われています。
私はアメリカ系航空会社で客室乗務員をしているのですが、今は100%お仕事がなくなってしまい2ヶ月目に入りました。
以前からボランティア活動にとても興味があり、毎年6月に休みを利用し旅行を兼ねて、発展途上国のカンボジアやミャンマーを訪問していました。
完全に個人的な行き当たりばったりボランティアなのですが、サイズが合わなくなってしまった衣類や使わなくなったおもちゃなどを孤児院や学校へ届け、現地の人達の生活を体験し、お話をする事が私のモチベーションにも繋がる年に一度の楽しみでした。
しかし今年は残念ながらできる状況ではありません。
ほぼ全世界で外出自粛が要請されるなか、おうち時間を利用して私ができるボランティア活動はあるのかと考えました。
オンライン英語家庭教師
仙台にいる友人とメールでやり取りしているなかで、仙台ではオンライン授業がなくほとんど自宅での自主学習だと聞き、驚くと同時にとても心配になりました。アメリカではオンライン授業が一般的だからです。
私は小学校で学んだ事を今でも覚えているくらい、学生時代の勉学は貴重なものだと思っています。だから、「社会が止まっても、貴重な学生時代の時間を無駄にしてはいけない!」と強く思いました。
そこですぐに思いついたのが、ビデオ電話でのオンライン英語家庭教師でした。
普段は毎日習い事と学校の宿題で大忙しいの日本の子供達、そしてフライトで不規則なスケジュールの私。
いつもならオンライン家庭教師は難しいかもしれませんが、今こそあるお互いの時間を最大限活用できる大チャンスだと思いました。
親御さんも在宅ワークをしながら子供の自主学習を見るのはとても難しいとのこと。親も子もお互いストレスがたまってしまっているようなので、少しでも役に立ちたいと思い知人に声がけを始めました。すると、すぐに何人もの親御さんから「やりたい!」というお声をいただき、早速開始しました。
学生時代に塾講師のアルバイトをしていた事もあり、子供に指導するのは懐かしく感じると同時に、普段あまり接点のない若者と会話をするのはとても新鮮で私のおうち時間にもハリが出てきました。
私がCAになったきっかけの一つは、色々な人と出会いお話をする事が大好きだからです。
今は、直接人と出会う事が出来ませんが、外出自粛期間でも新たな出会いが生まれるのだと思うと、不安が少し軽くなった気がします。
少しでも日常に変化があると人は、明るい気持ちになれるものですね。
今だから思いついた謝礼の受け取り方
そんな中、とても有難いことに、「週に数回お願いしたいので、月謝を受け取って下さい」と、数名の親御さんに言われるようになりました。
正直、私の会社はフライトしないとお給料が発生しません。働きたくても働けない状態で、今は政府からの支援があり生活ができていますが、今後の仕事に保証があるとも限らないので考えると不安でたまりません。なのでその申し出は大変有難いものでした。
しかし、外出自粛中のボランティア家庭教師は、お金が目的ではありません。人との接点がない環境の中でも、普段とは違う形で繋がりお互い助け合う事で、少しでも不安が今後への明るい期待に変わればいいなという単純な想いから始めたものです。
でも私が月謝を受け取らないせいで、遠慮してしまい十分に勉強ができない環境になってしまうのはいけないと思いました。
今は、遠慮より勉強にしっかり集中して欲しいと思う気持ちで思い立った方法が、ギフトカードなど受け取る方法です。
そのように親切にお礼を考えてくださる方には、その方の地元の飲食店のギフトカードなど少しでも地元地域が潤うものでお礼をして下さいとお願いすることにしたのです。
そうすることで、コロナが終息して私が日本に行くときの楽しみにもなります。
遠くへ行けない今だからこそ、地元地域の良さを発掘しサポートし合えるチャンスだと思います。