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岡山県津山エリアの「お肉の聖地」グルメをご紹介

CA Media編集部

岡山のグルメといえば桃やマスカットなどを思い浮かべる方も多いはず。岡山北部の津山市は知る人ぞ知る「お肉の聖地」なのだそう。東京ではなかなか味わうことのできない岡山の津山グルメをレポートします。

岡山県津山市とは


津山市は、岡山県の北部、津山盆地とその周辺から成り立っており、北は鳥取県と接しています。古くから美作(みまさか)地域の中心であり、江戸時代には津山城の城下町となり、当時の遺構や古い町並みも残っています。


津山の名前の由来は、津山藩初代藩主の森忠政が津山盆地中央の鶴山(現在の鶴山公園)に城を築き、それを津山と改めたのが始まりとされています。 


津山城西地区は、国が指定する重要伝統的建造物保存地区(伝建)に指定されるなど、情緒あふれる街並みが残っています。



津山北部には蒜山(ひるぜん)高原や鳥取砂丘、日本海などの自然豊かな観光地として多くの方が訪れています。


津山のシンボルでもある津山城は、地上から45mに及ぶ立派な石垣が当時の面影を残し、城跡は『さくら名所百選』にも選ばれた西日本有数の桜の名所としても有名で、夜にはライトアップされた桜を見物することもできます。



「お肉の聖地」津山グルメの魅力とは?


たくさんの観光客が訪れる津山のもうひとつの魅力は「お肉の聖地」と呼ばれていると伺い、新橋にある岡山県と鳥取県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」に伺ってきました。


津山のお肉の歴史を紐解くと、日本では大和時代以前の飛鳥時代から約1,000年以上、肉食が禁じられていました。しかし、江戸時代になると彦根藩(滋賀県)と津山藩(岡山県北部)だけは、薬として牛肉を食べる「養生食い(ようじょうぐい)」というものが認められていました。

そのようなことから、津山の肉文化は深く庶民に根付いていたという歴史的背景があります。

それでは、「お肉の聖地」といわれる津山のご当地グルメをご紹介しましょう。


津山ホルモンうどん


津山のご当地グルメといえば「津山ホルモンうどん」。津山市内に50店舗以上の鉄板焼店、焼肉店で提供されている津山のご当地グルメで中には50年以上前から提供しているお店あるそう。熱々の鉄板でミックス牛ホルモンに野菜(玉ねぎや長ネギ)とうどんを加え、秘伝のたれ(味噌や醤油ベース)を絡めた焼きうどんです。2011年のB-1グランプリでシルバーグランプリを獲得した津山イチ押しのご当地グルメです。




干し肉


牛肉(主にモモ肉)を細長く棒状に切り、塩を揉み込んだ後、乾燥させて保存。火で焼いて食べられていた津山の歴史ある保存食です。現在では、酒のおつまみ、日常のご飯や弁当のおかず、バーベキュー、キャンプ飯などで食べられており、津山を代表する土産や贈答品にもなっております。乾燥させることにより肉の水分が飛び牛肉の旨味が凝縮されています。食感は、ビーフジャーキーのように硬くなく、しっとりとした食感を味わえます。塩味なのでこのままでも食べれますが、お好みでマヨネーズをつけて食べる方も多いそう。



牛肉の煮こごり


津山の牛肉を使った煮こごりです。牛のすじ肉、アキレス、テールといった部位とネギをとろ火で何時間も煮込み、スープ状になったものを冷やして固めたものをいただきます。プリップリの食感でコラーゲンたっぷり含まれた肉料理です。味付けは醤油と鷹の爪でシンプルに調理し、薬味としてミカンの皮を入れるそう。温かいご飯にかけて食べると牛肉のうまみが溶け出すそうで、思わずご飯がすすみます。津山市でしか食べられていないご当地グルメ。




ヨメナカセ


ヨメナカセと聞いてどんな食べ物か全く想像できませんでしたが、由来としては、下処理が大変で嫁が泣く、だれが調理しても旨いので嫁の出番がない、あまりうまいので嫁には食べさせず泣かせるなど諸説あるようです。料理は、津山地域での牛の大動脈の呼び名で一般的には「ハツモト」と呼ばれている部位で、塩・コショウまたはしょうゆで味付けして、一品料理として提供されている他、炭焼きや天ぷら、から揚げ、バター炒め、湯引きなどでも食べられます。コリコリの食感は、思わずくせになりそうなヨメナカセです。




そずり鍋


牛の骨からそずり(削り)落とした肉とごぼうやニラ、豆腐などの具材と一緒に醤油ベースの甘辛な鍋だしでとろとろに煮込んだ「そずり鍋」。そずり肉とは牛骨の周りの赤身肉のことです。マグロの中落ちのように牛の骨からそぎ落として料理に使うことからこの名が付きました。

あっさりとしたスープにそずり肉の出汁がきいた野菜たっぷりのヘルシーな鍋です。締めに焼きそばの麺を入れ、肉と野菜の旨味が出たダシで頂くのが津山スタイルだそう。




いかかでしたか。

なぜ津山が「お肉の聖地」と呼ばれるのか。日本で古くからお肉に親しんできた歴史と土地柄から生まれたおいしい肉料理が「お肉の聖地」と呼ばれる所以です。


これから津山城の桜が見ごろを迎えるこの季節。お肉料理満載の岡山県津山に足を延ばしてみてはいかがでしょう。


お問い合わせ

津山市観光協会

TEL:0868-22-3310

HP:http://www.tsuyamakan.jp/


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