第一声で人を惹きつけるには?TPOに応じて使い分けるべき声
CAも女優も第一声で人を惹きつけることが大事。人前で話すプレゼンなどでも声の出し方は重要ですよね。意識すべき声の使い分けと、魅力的な声の出し方に欠かせないトレーニング法をご紹介いたします。
意識したことある?声の出し方
普段何気なく使っている私たちの声。
声の出し方って意識したことありますか?
例えば、立場やTPO、その時の状況によって声の出し方は違ってきます。
そして、声の出し方はトレーニングを重ねると自分でコントロールすることができるようになります。
仕事においてどういう声の出し方が最適か、そしてどのようなトレーニングが効果的か、ご紹介いたします。
CAの仕事に欠かせない「声」
CAは、上空の機内でお客様にしっかり聞こえる声でお話しなければなりません。
機内では通常の声でお話すると、エンジン音でかき消されてしまうのです。
もちろんお休みのお客様もいらっしゃるので、小さくて、けれどしっかり通る滑舌の良い、伝わる声。
年齢やTPOに合った声のトーンも大切です。
私自身、年齢の割に声が少し幼いと言われることがあるので、意識して声を出すように心がけています。
CAが無意識にしている声の使い分けとは?
例えば、緊急事態には遠くまで聞こえてお客様を誘導できる、ハリのある大きな声が欠かせません。
訓練中は、練習段階から実技試験まで何度も何度もお腹から声を出して叫びます。
しかし、サービス中は優しく穏やかな声がお客様にとっては心地良いですよね。
1度のフライトでも、サービス中、機内アナウンス中、安全のご案内中と何度も声を使い分けます。
「チキンとビーフ、どちらがよろしいですか?」と、「安全の為シートベルトをお締めください」が全く同じ声では、説得力がないのです。
女優もしている声の使い分け
現在、私はCAを退職して女優として活動していますが、女優の仕事にも声の出し方はとても重要。
舞台女優は、会場の隅々にまで届く声が必要です。
主演ともなると、2時間舞台上で話しっぱなし!なんてことも。
それを毎日(1日に数公演の時もあります)、数か月続けるには、やっぱり声の出し方が大切になってきます。
ドラマや映画の時は、お洋服に隠れてマイクを着用します。
そのため、ちょうど良い声とはマイクが拾いやすい声のこと。
以前、大女優さんとお仕事をご一緒させていただいたことがあります。
小声でささやいている大女優さんの後ろでお芝居をさせていただいたのですが、後ろにいるのに、ささやいているのに、とてもしっかり言葉が届いていてとても驚きました。
このように、状況に応じて声を使い分けることはとっても重要なのです。