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体調不良に失恋も許される驚き事情!?CAが仕事を休むその時

藤原 絵里

CAとして乗務するには、心身ともに健康であることが不可欠です。しかし、どうしてもお休みしてしまうこともありますよね。筆者の経験を基にCAのお休み事情をお話します。

やむを得ず休むこともある

社会人の皆様は、やむを得ずお仕事をお休みする時どのような手順を踏みますか?

何とか出社出来ないか直前まで悩みに悩んで意を決して病欠の連絡をし、その日にやらなければならなかったことを引き継ぐ・・・と言う感じが一般的かもしれません。



CAの場合、スタンバイしている代替要員がいるので、引継ぎは必要ありません。

しかし、仕事とはいえスタンバイがフライト起用になり、いきなり数日間に渡るスケジュールが入るのは負担が大きいもの。

代わりの効く仕事とは言われていますが、休むには代理で飛んでもらう誰かに最大限の敬意を払うマナーが必要になります。




自分が休むとスタンバイCAが飛ぶことに

どの航空会社でもそうだと思いますが、「今日は行けないかも。」と感じたら、とにかく早めの連絡が必要です。

スタンバイ中(自宅待機中や空港待機中)のCAを呼び出し、穴をあけないように手配する時間が必要になるからです。

スタンバイ中のCAで足りない場合は、休日のCAにも声が掛かります。

わたしが勤めていた会社では、CAの最低人数=ドアの数でした。

国際線に最低限必要なCAの人数は機材によって決まっています。

お客さまの人数に限らず、最低限の人数は必ず乗務していなければならないのです。




通訳も兼ねている外資系はさらに大変!?

わたしの勤めていた航空会社では、シフトに【L】が書かれてあると、そのフライトでのLanguage Speaker=機内通訳の役目を務めると言う意味でした。

つまり、代わりに呼び出すCAは誰でも良いわけではありません。


日本語通訳要員のわたしが【L】のフライトのお休みの連絡をした場合、必要になるのは私と同じように日本語を話すことができるCA。

スタンバイ中のCAの中に日本人CAがいれば問題ありません。

万が一いなかった場合、同じような時間帯のフライトから日本人CAを急きょ引っ張り、そちらのフライトにスタンバイ中の別のCAを向かわせます。

次のフライトに影響するとその後のシフトもすべて変えなければならなくなるので、できるだけ次のフライトに影響しないCAを探すことになり、会社にとってはとても大変な作業になります。




お休みの連絡方法と外資系ならではのシステム

お休みの連絡は電話一本。

基本給+飛行時間の時給+食事代と言う給与体系で有休は年間30日ありました。


しかし、日本の会社のように病欠等で当日【有休を使う】システムはありませんでした。

欠勤連絡の前でも後でも構いませんが、休んだ場合は必ず会社指定のクリニックに行って、診断書をもらわなければなりません。 


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