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空の安全を守るのは私たち!CAの保安要員としての日々の努力

藤原 絵里

ニコニコ笑顔でサービスをしている印象の強いCAですが、それ以上に大切なのが保安要員としての仕事。空の安全を守るために日々の努力が欠かせない保安要員としての側面をご紹介いたします。

一番大事なのはお客様を守ること

CAは素敵な笑顔で素晴らしい接客を行い、お客様に快適にお過ごしいただくのが大切な仕事。

しかし、それ以上に大切なのはお客様を守り、機内の安全を守る保安要員としての役割です。

あまりお客様に表立って見せる顔ではありませんが、CAが機内の安全を守るために日々欠かせない努力をご紹介します。





第一ステップはライセンス取得

CAとして乗務する場合、自動車と同じように筆記と実技の試験に合格し、ライセンスを取得する必要があります。

乗務出来る機材は、わたしの勤めていた会社では1人3種類までと決まっていました。


例えば、私は最初はA300・A320(319)・A330

の3種類の乗務資格を取得しました。

後に、A320(319)・A330・A340の3種類の資格となりました。


同じAシリーズ(エアバスシリーズ)とはいえ、機内仕様はちょっとずつ変わってきます。

ドアの位置と数、消火器や持ち運び酸素タンクの位置と数、ファーストエイドキットの位置や中身、緊急用ボートの定員など、新しい機材の乗務資格を取得する度に細かいところまで学び、すべてを覚えて試験に挑みます。





ライセンス1年に1度更新の必要あり

CAもパイロットと同じで、一度その飛行機の乗務資格を取得したらずっと乗務出来るわけではありません。

1年に1度、筆記と実技の訓練をしてライセンスの更新をします。

乗務前のミーティングでも必ず口頭で試験をし、乗務する機材の特徴などを再確認してから乗務します。




本番さながらの救難訓練も!

3年に1度はさらに厳しい試験があり、モックアップと呼ばれる飛行機の模型を使って実技をします。

モックアップでは本当に煙が出てきたり、本物の火を使って消火訓練をしたりと、本番さながらの緊張感を持って動きます。


ディッチング(水面着陸)の訓練では、プールの真ん中にあるモックアップで実際に緊急用ボートを出して避難させたり、ボートに乗り切れなかった場合を想定してプールに飛び込み隣のボートまで泳ぐ訓練などもします。


自動車の免許と同じように、乗務する時は常にライセンスを携帯しており、忘れるともちろん乗務出来ません!

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