肌荒れ中は乗務禁止!?CAの徹底した身だしなみ•美容規定公開!(中東エアライン編) (2/2ページ)
エアライン毎に異なるCAの身だしなみ(グルーミング)。会社毎に制服からメイク、髪型やネイルに至るまで事細かに定められいます。今回は、多様性を誇り、独特の文化が漂う中東CAのグルーミングの秘密を公開します!
基本は真っ赤な唇と真っ赤な爪
皆さんの中東エアラインのイメージはどんなものですか?
各中東エアラインは、その独特な文化からエキゾチックなイメージを創り出す為に制服やメイクのガイドラインを定めているように感じます。
当時の私が勤務していた会社では、アイシャドウはグレー、口紅は真っ赤、爪も真っ赤と言った規定でした。
顔の特徴が全く違う欧米人、アフリカ人、アジアじんなど、全国籍のクルーが全く同じメイクをするので驚きです。
似合うか似合わないかはさておき、徹底して管理をしていた会社に感服です。
中東エアラインは国籍に関係なく世界中のフライトに乗務可能な事が特徴です。
しかし、フライト先の国によってはこのメイクが理解されず、お客様から「メイクが気持ち悪い、怖い」と言ったようなクレームのコメントが届いた事もあるようです。
今は新制服となり、口紅の規定が「紫」になったとの事!
赤よりも更に珍しい色の指定に現役で乗務している同期は、当初かなり困惑した様です。
肌荒れしたまま出勤するとオフロード
もう一点、厳しく定められていたのが、肌のコンディションです。
世界中を飛び回り、時差や機内の乾燥の影響で肌荒れをするクルーも少なからず居ますが、その場合は病欠を申告して肌のコンディションが戻るまで乗務してはいけない決まりになっています。
CAとして接客する際にお客様に不快感を与えないようにという会社の考えです。
万が一肌が荒れたまま乗務に行くと、本社へ報告されペナルティとなる上、その日の乗務からすぐに外される(オフロード)という展開となります。
グルーミングから学ぶ多様性と組織のルール
いかがでしたでしょうか。
普段私たちが常識と考えているような身だしなみも、国が変われば非常識にも成り得ます。
ご紹介した以外にも、「フライト前には必ずシャワーを浴びる事」「髪を毎日洗う事」など、日本人としては当たり前すぎて驚くような内容も書かれていたりします。
異なる文化的常識やバックグラウンドを持つ人が同じ環境で働く事がどれだけ大変か、想像がつきますよね。
こんな環境で働いたからこそ、多様性を受入れる柔軟性と組織で働く上でのルールの大切さを身を以て学ぶことができました。