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【CAからホテルコンシェルジュ、そして独立へ】~CAの転職&セカンドキャリア体験談vol.6

菊地 麻衣子

「CAの転職&セカンドキャリア体験談」をリレー形式でお伝えしているこちらのコーナー。第6回目はCAからホテルコンシェルジュ、そして独立の道を選んだ菊地麻衣子の転職&起業ストーリ―をご紹介します。

【第6回】「CAの転職&セカンドキャリア体験談」


「今までのキャリアを活かして違う仕事をしてみたい」

「子供を産んでからも自分のペースで続けられる仕事を見つけたい」

「好きなことを活かしてマイペースに起業したい」


そんな風に思っていている女性も多いのではないでしょうか。

でも実際に行動に移そうとすると「何がやりたいのか分からない」、「自分のスキルやキャリアをどう活かしていけばよいか分からない」など数々の悩み出てくるもの。


特にCA(客室乗務員)は一般的に「潰しがきかない」と言われている職業ですが、そのキャリアや自分の趣味や特性を活かして輝かしいセカンドキャリアを手に入れている人もたくさんいます。


ここでは転職をお考えのあなたへ、「CAの転職&セカンドキャリア体験談」として生の声をお伝えして参ります。

CAの方もそうでない方も参考にしていただけたら幸いです。


第6回:菊地麻衣子

航空会社:日本航空 (2007年〜2010年)

国内線/国際線:国内線・国際線

現在の職業職種:接客、メンタルヘルス対策のトレーナー、セミナー講師



最初のキャリアにCAを選んだ理由


学生の頃から接客のアルバイトが大好きだった私。

それでも、就職活動の頃には接客を一生の仕事にしていくことへの自信が持てず、

コンサルティングファームやメーカーなど色々な業種を受験。

そんな選考が進んでいく中で、一つの出来事がありました。


某大手ゼネコンの2次試験でグループディスカッションを行った帰りのこと。

さっきまですごく積極的に発言していた学生達が、人事の方々の目の離れた帰りのエレベーターで、誰一人として開けるボタンを押すことなく、我先にと降りていったのです。

その時に私は「一般的に仕事がすごく出来る人」と働くよりも、「人として素敵な人達」と働きたい!

「人に親切にすることが仕事に出来たらどんなに幸せなことだろう」という決断が出来たのでした。


それからJALに入社を決めるのに、時間は全く掛かりませんでした。

それくらい、選考が進む中で出会う未来の同期や、JALの方が素敵だったからです。



初めてお話しします。退社の本当の理由


私の場合、小さな頃からCAという職業に憧れてではなく、接客することに大きな夢や希望を持っての入社でした。


入社をしてみると、CAの仕事の半分は当然のことながら保安要員。

機内では限られた時間の中、お客様と関係を築く間もなく、最低限の業務に終われる日々でした。

「国際線に行けば・・・」「ファーストクラスに行けば・・・」

とお客様とじっくり接客をすることばかりを夢見ていました。

それでも、10年は新人と言われていた当時のJALでしたので、今は自分のしたいことの前にとにかく頑張るのみ!ととても力んでいた気がします。


3年程した頃、「自分がしたかったのは本当にこういうことだろうか」

という気持ちが強くなってしまいました。


不規則な生活と完璧にこなそうという力み、そしてその「自分のやりたいことと違う」

というストレスで、気が付いた時には心の病気になってしまったのです。


そして退社。


闘病期間、自分の気持ちと沢山向き合いました。

また、メンタルヘルスのことを沢山勉強しました。


自分は何が苦しかったのか、そしてそんな時どうすれば良かったのか。

その向き合う時間があったからこそ、今の肩の力の抜けた自分になれたのだと思います。

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