「注意する」ときのマナーとは?国籍・文化・業種を超えた後輩指導を担当した元CAが伝授 (2/2ページ)
昨今は、少しきつい言い方をしただけでも、相手のとらえ方によっては、「パワハラ」と言われてしまうこともあり、注意をしづらい世の中になっていると思います。 優しい先輩は好かれますが、本人のため、会社のために「注意する」ことが必要な場面が必ず出てきます。ここでは「注意のしかた」の4つのマナーを、外資系エアラインで国籍・文化・業種を超えた後輩指導を行なってきた筆者がお伝えします。
注意の仕方のマナー4 冷静に具体的に
「注意する」ことが「怒る」になってしまっているケースも時々見かけます。
「怒る」にならないためのポイントは、感情的にならず、具体的に、改善しやすいように伝えるということです。
理由をはっきり伝えて導くことが目的で、相手を追い込むためではないということが、しっかりと伝わるようにしましょう。
「なぜ注意するのか」という理由を伝え、「注意されたことを改善するとどのような良いことがあるのか」と導いてあげると、相手は自分のやるべきことが理解できて、改善につながりやすくなります。
言い訳や反論があったり、何度注意しても改善されないこともあるかもしれませんが、それでも感情的にならずに根気強く、諦めず、注意しましょう。
その努力や思いやりもきっと伝わるはずです。
いかがでしょうか。
一番大切なのは「気がついて欲しい」「良くなって欲しい」と思う気持ちです。
後輩自身に良くなって欲しいという思いが、会社の良さにも繋がっていくと思っています。
そのためには、その場限りでなく、常日頃からの自分自身の行動や態度、言動に注意していなければなりません。
今回ご紹介したマナーを守った上で、必要なことは臆することなく、しっかりと、真っ直ぐ伝えましょう。