コロナで機内サービスはどう変わった?現役CAが久々のフライトで感じたこと (2/2ページ)
新型コロナウィルスの影響で3ヶ月の運行休止になり、久々に経験したフライト。コロナ禍では機内サービスはどのように変化したか、どのような工夫がされているかなど、筆者の経験と想いをレポートいたします。
マスク着用でのコミュニケーション。影響は?
現在は、空港施設内も飛行機の中でも小さなお子様は除きマスクの着用が義務付けられていると思います。
マスクしているとただでさえ声が聞き取りづらくなりますが、フライト中はエンジン音の影響もあり、地上よりさらに声が聞き取りづらくなることが多くあります。
お客様にとっても客室乗務員が話していることが聞こえないことも多いと思います。
当然お互いマスクをしていない時と比べコミュニケーションは取りづらくなりますが、だからこそいつも以上に丁寧なコミュニケーションを心がけています。
例えば、「あなたのお話を聞いていますよ!」ということが伝わるような体勢を取ったり、「もう一度お願いします」もしくは、「聞こえ難いのでもっと大きい声で話してください」と言う意味で耳をお客さまに傾けたり、YES ・NOがはっきり分かるように大きく頷いたりなどいつもよりも分かりやすい反応をするなど工夫しています。
また、目だけで笑顔が伝わるように、マスクの下ではいつも以上に笑顔を心がけています。
「目は口ほどに物を言う」と言うことをあらためて実感する日々です。
お客様の方も伝えようと工夫してくださる方も多く、お互いにお辞儀しあっていたり、マスクをしていますがお互いに笑いあっていたり、いつもとは一味違うコミュニケーションにもやりがいと面白みを感じています。
お互いに思いやる心は伝染って!
まだ時間はかかるかもしれませんが、以前のように世界中の皆さまが安心して旅が出来る世の中が戻ってくると信じています。
それまでは、お互いに思いやる気持ちを忘れず、「思いやりは伝染させ、コロナには感染しない」をモットーに過ごしていきたいですね。