CAはなぜ感染症にかからない?現役CAが実践する感染症予防・対策をご紹介
最近話題の新型コロナウイルス。日本政府は5回に渡るチャーター便で武漢にいる日本人を帰国させました。もちろんその便には客室乗務員も乗務しています。しかし、このような感染症が流行した際に客室乗務員が集団感染したというニュースはないですよね。それはどうしてなのか、今回はコロナウイルスに限らず感染症対策としてCAが気を付けていることを現役CAがご紹介いたします。
なぜCAは集団感染しないのか?
ここ最近、新型コロナウイルスの話題で持ちきりですよね。
日本でも日に日に感染者が増え、不安な方も多いでしょう。
飛行機という密室で、国内外問わず多くのお客様と接し、お客様のお食事の片づけなども行う客室乗務員の仕事は、感染症に感染するリスクは高いとも考えられます。
武漢からの帰国者を運ぶチャーター便含め、日系航空会社では国内線・国際線ともに客室乗務員はマスクと手袋を着用しているようですが、これまでに客室乗務員が感染症に集団感染したというニュースはないですよね。(2020年2月25日時点)
それはどうしてなのか、今回はコロナウイルスに限らず感染症対策としてCAが気を付けていることをご紹介いたします。
その1. マスクの着用
風邪やウイルス感染をしていない健康な状態でも出社時や退社時にマスクをしているCAは多いです。
多くの人が行きかう主要駅や空港内では、いつどこで何のウイルスに感染するかわかりません。
そして、もしも感染してしまったら、フライト中、長ければ十何時間も密室空間にいる同乗クルーや他のお客様に移してしまう可能性があります。そうならないためにリスクマネジメントをしているのです。
スーツケースやバッグには予備のマスクも入れていますよ。
ちなみに機内にもお客様用の予備のマスクが数枚あります。もちろん全員分はありませんが、緊急時はCAに依頼すると貰うことができます。
その2. こまめな手洗い・消毒系アイテムの携行
客室乗務員は、機内でこまめに手洗いを行っています。ドリンク・ミールサービスの前はもちろん、機内の備品チェックなどで引き出しや棚を触った後も手を洗うようにしています。
また、CAのバッグに消毒ジェルがぶらさがっているのを見かけたことはないでしょうか。
ストラップ付きの携帯ハンドジェルは、海外では香りやデザインなどの種類が豊富で、値段も手ごろなものが多いため、CAにとても人気のアイテム。旅先などすぐに手を洗えない環境でもサっと消毒できるので、おすすめです。
さらに、わたしは消毒ジェルだけでなく除菌シートもフライト用バッグの中に入れています。
外出時に使用するだけでなく、ステイ先のホテルでちょっと食事をしたい時にテーブルを拭くのにも重宝します。
CAはマスクの着用だけでなく手指や身の回りを清潔に保つことを、常日頃から心がけているのです。