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海外で働くメリットとデメリットは?海外OLが経験を元に解説!

若狭 遥

通勤、就業時間、ランチタイム、社内でのポジション、得られるもの……。日系CA退職後、シンガポールで働き出し4年になる私が、海外で働くメリットとデメリットを紹介致します。

海外で働くといったいどんなメリットがあるの?


私は、シンガポールで働き始めてまもなく丸4年を迎えます。


シンガポールは国土が小さいので、毎日の通勤も東京とは比べものにならないくらい楽です。


そして年中常夏なので、季節ごとに洋服に悩む必要もありません。


このような土地固有の違いはもちろんありますが、ある程度の期間働いていると、海外ならではのこと、海外だからこそ感じることが日に日に増えていきます。


もちろん全ての就業環境に当てはまるわけではありませんが、日本で働く感覚からすると驚いてしまうような事も日常的に経験します。


今回は、シンガポールで働く私が感じる、海外で働くメリットについて紹介したいと思います。



海外で働くメリット(1) 時間に対しての考えがゆるやか

シンガポールでは、全体的に就業時間への考え方がゆるやかです。


入社する際の契約書に、就業時間についての規定はあるものの、実質の運用はそこまで厳しくないように感じます。

これは私がシンガポールで在籍した複数の会社だけでなく、周りの友人に他社の様子を聞いても共通しています。


以前の職場では、15分程度遅れて出社するのは当たり前、出社してすぐに仕事に取り掛かるわけでもなく、パントリーでコーヒーを淹れて一息つきながら、ゆるやかに仕事モードに入っていく同僚がほとんどでした。


ランチタイムも指定時間があるわけでもなく、各々のタイミングで出掛けていきます。話題のお店のランチを食べに隣の駅まで電車で行ったり、ランチタイムを利用してジムでトレーニングを行う人もいます。そのため、日によっては2時間程費やしてしまうこともありますが、特にお咎めもありません。


午後には上司がお茶を飲みに連れ出してくれたり、みんなで軽いスナックを一緒につまんだり、休憩の時間を持つこともしばしば。そしてしっかり定時で帰ります。 


これらは「時間にルーズで怠けている」という事ではなく、メリハリをつけて仕事に集中し、時間内に自分の仕事をしっかり終わらせているから出来る事なのだと思います。

  


海外で働くメリット(2) 日本を背負った代表者になれる

日本人が少ないオフィスの場合、同僚に与える自分のイメージが、そのまま日本のイメージになると言っても過言ではありません。


有難いことに、日本に関心を持っているシンガポール人は多く、日本の文化や習慣について色々と質問される場面も多いのです。 


ビジネスについて話す場面でも、日本マーケットの現状や商習慣、日本人顧客の嗜好や傾向について意見を求められることもあり、その発言内容がプロジェクトの方針に少なからず影響を与えるのです。


このように海外で働くと、まるで国を背負った代表プレイヤーのような感覚になります。だからこそ、日本のことをきちんと説明できるように、改めて日本のことを調べたり、考えを整理して伝えたいと思う意識が強くなりました。 


日本についてのスペシャリストとなれることは、海外ならではの経験だと思います。



海外で働くメリット(3) 自然とグローバルな感覚が身に付く


日本でも、海外出身の方と働くチャンスはあると思いますが、シンガポールは圧倒的に外国籍の人の割合が多いので、仕事でも日常生活でも色んな文化を持つ人に出会います。


シンガポール国民ですら、中華系、マレー系、インド系の民族が融合しているので、社内で様々な言語が使われるのも当たり前。それぞれ物事に対する考え方が違って当たり前という前提で、仕事も生活も進みます。


このように、自分が知らなかった文化、習慣、思想を肌で感じ、それをどのようにして仕事に繋げていくのか。海外で働いている間は、常にこの課題と対峙することになります。


これを繰り返すことが、日本の常識にとらわれない、柔軟な考えを持つ貴重なきっかけになると感じています。


日本を客観的に見つめ、新たな視点が持てるようになることは、海外で働く醍醐味だと心の底から感じます。


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